ニュース
Wikipediaをステマビジネスから守れ! 利用規約改定に向けた意見を募集
ウィキメディア財団は、報酬を受け取って顧客の利益につながる編集を行うことについて制限を設ける考えです。
advertisement
Wikipediaに「利用規約の一部改訂:報酬を伴った秘密裏に行われる編集に対して制限を課す改定案にご意見をお寄せください」というお知らせが掲載されています。Wikipediaでは近年、依頼主から報酬を受けたユーザーが依頼主の利益につながるように記事を編集する事態が発生しており、Wikipediaの運営母体であるウィキメディア財団はこうした行為に制限を設けるために利用規約を改定する考えです。今回の改訂に関する情報は、「利用規約/有償受託寄稿についての改訂」に記載されています。
改定案では、有償で寄稿するユーザーに対し、雇用主や顧客情報を開示することを課しています。改訂に関するコメントを30日間(3月21日まで)受け付けたのち、理事会に最終案の検討が依頼される予定です。
ネットユーザーが自由に編集できるオンライン百科事典として世界的に利用されているWikipediaですが、2013年には大量の匿名アカウントを使って顧客企業に有利な記事編集を行っているPR会社「Wiki-PR」の存在が発覚し、ウィキメディア財団が同社に排除勧告の文書を送るなど、いわゆるステマ問題が顕在化しています。
advertisement
ウィキメディア財団は今回の改定の案内とともに、所属を隠蔽(いんぺい)しながらこうした行為に及んだユーザーが「法的な問題に巻き込まれる可能性」もあると警告しています。
関連記事
コピペツイートで人気獲得(?)の「ワロスwwwBOT」 企業による広告利用が判明し炎上
面白ネタを紹介し、67万フォロワーを抱える人気だったが、企業が広告媒体として利用していることが判明し話題に。アメーバ、芸能人のブログ広告に「PRマーク」導入 ステマ撲滅へ
導入は28日から。ガイドライン違反に対する罰則もより厳しくしていく方針。芸能人ブログの「ステマ」問題でアメブロが対応策 宣伝記事をより分かりやすく
ブログで商品を宣伝する場合は、「PR」マークのようなものを入れて宣伝であることをより分かりやすくする。ペニオク問題、立川談笑は過去に受けたステマ依頼を明かす
「ある飲料について、大好きだとツイートをしていただければ謝礼を支払いますが、いかがでしょうか?」というメールを受け取ったという。ほしのあきさん、“ステマ”記事について謝罪 「軽率な行動をとってしまった」
「軽率な行動をとってしまったことを深く反省しております」とほしのあきさんが自身のブログで謝罪した。「1080円で落札したの(^O^)/」――ペニオク詐欺で波紋 ほしのあきさん30万円で“ステマ”請け負う
知人に誘われて記事を掲載。商品についてはオークションで落札したのではなく、直接届けられたものだという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.