ニュース

失われた作品は“データ”として残っていた──アンディ・ウォーホルが1985年にコンピュータ「Amiga」で描いた作品が復元される

ドット絵のアート、30年の時を経て復活。

advertisement

 ポップアートの巨匠がフロッピーディスクに残したアートが、約30年ぶりに復元されました。アンディー・ウォーホル美術館は4月24日、アンディー・ウォーホル氏が1985年にCommodoreのPC「Amiga」を使って描いた作品が、再び鑑賞できるようになったことを発表しました。

photo
Andy Warhol, Andy2, 1985, (c)The Andy Warhol Foundation for the Visuals Arts, Inc., courtesy of The Andy Warhol Museum
photo
Andy Warhol, Campbell’s, 1985, (c)The Andy Warhol Foundation for the Visuals Arts, Inc., courtesy of The Andy Warhol Museum
photo
Andy Warhol, Venus, 1985, (c)The Andy Warhol Foundation for the Visuals Arts, Inc., courtesy of The Andy Warhol Museum

 ウォーホル氏は1985年、コンピューターの表現力をアピールしたかったCommodoreからの依頼を受け、複数の作品をAmigaで制作しました。キャンベルスープといったおなじみのものから、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」まで、さまざまなモチーフの作品が作られました。残されていたAmigaの発表会の映像からは、ウォーホル氏が実際に「Amiga 1000」を操作して作品に色を塗る姿が映っています。

 制作された作品はその後、時代遅れとなったフォーマットのまま、長い間フロッピーディスクの中に眠っていました。しかし、Amigaの製品発表会の映像をYouTubeで発見した現代アーティスト、コリー・アルカンジェルによる働きかけで、作品のサルベージ計画がスタート。カーネギーメロン大学などさまざまな協力者の尽力により、当時のデータが再び作品として鑑賞できるようになったのです。

advertisement

ウォーホルが使ったというAmigaのセット Commodore Amiga computer equipment used by Andy Warhol 1985-86, courtesy of The Andy Warhol Museum

 公開された作品の写真を見てみると、ドット絵のジャギーな輪郭自体がデザインの味のように感じられますね。CGアートの歴史を振り返る上でも、同作が復元されたことは意義深いように思います。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「マジで天才」 無印良品から新発売の“350円文房具”に絶賛の声相次ぐ 「便利すぎる!」「これはいい」
  2. 「ウソやろ」 松屋の“530円丼”、衝撃的なビジュアルにネット騒然 「コレで良いんだよ丼」「開き直り感がすごい」
  3. ミス東大が、ルワンダの理容店で「おまかせ」と言ったら…… 衝撃ビフォアフが1000万表示「いかついいいい笑」「合成かと思った!!!」
  4. “小5年で170センチ”&“天然パーマ”の女性、33歳になると……? 「親を恨んだ」果てにたどり着いた“現在”に感動の声 「泣ける」「刺さった」
  5. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシ、配布企業が謝罪…… ヤマト運輸が「配布中止」求めていた
  6. そうはならんやろ ヤマト運輸公式とLINEで遊んでいたら…… 突然訪れた“予想外の展開”に28万いいね
  7. 「騒がしい空」を1文字で表現したら……? 430万表示の“日本人なら読める文字”に悩む人続出 「1日考えた」「これはすごい」
  8. 壊れて捨てるしかないバケツをリメイクしたら…… 想像もつかない大変身が830万再生「想像力がすごい」【海外】
  9. 雨の夜、ひとりでさまよう子犬を発見→一時的な保護のつもりが…… 幼い息子の一言で決意「何回見ても泣きます」
  10. “156センチ80キロ”の50歳女性、努力し続けて半年後…… “衝撃の大変身”に「別人レベル」「こんなに変わるとは!」