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旧地名を知ることで災害を予防・軽減することができるかもしれない先人からの警鐘

あなたの住んでいる場所は昔なんて呼ばれていましたか?

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 8月20日未明、広島市内での局地的豪雨によって発生した安佐南、安佐北両区での土砂災害は、多くの死傷者を出し、現在もなお行方不明者の捜索が行われています。

 そんな中、大きな被害を出した同市安佐南区八木地区の旧地名が「八木蛇落地悪谷」であり、過去土砂災害があった地であることを地名として後生に伝えていたとテレビで報道されると、瞬く間にネットで話題になりました。

 農林水産省が2008年にまとめた「地すべり災害を予防・軽減するための活動の手引き」によると、地名を調べることで、地すべりの危険のある場所を知ることができるといくつかの例を挙げ説明しています。

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 「大崩」(千葉県と新潟県に存在)や「おおくぼ(大窪・大久保)」(青森県、和歌山県、愛媛県などに存在)などは地すべりに関係すると思われる地名として残っており、地すべり防止区域にも指定されているところがあるそうです。そのほかにも地すべりに関係すると考えられる地すべり地の地名が紹介されていました。

地すべり災害を予防・軽減するための活動の手引きより

 地すべりはその動きから、昔はツエ(潰れ)やヌケ(抜け)、クエ(崩れ)などと呼ばれているのですが、こうした名前は市町村の合併や宅地造成の折に変更されることもあり、近所に住んでいても知らない人も多くなっているそうです。ちなみに、蛇がつく地は緩慢な動きを表していることから、地すべりに関係していることが多いそうです。旧地名を調べるだけでなく、近隣のハザードマップなど確認し、もしもの時に備えてください。

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