「紛争地帯で少女を救ったシリアの少年」の動画が話題に→フェイクでした

　銃弾が飛び交う中で、少女の手を引いて逃げる少年――そんな様子を写した動画「SYRIAN HERO BOY」が海外で話題になっていましたが、フェイクだと分かりました。

　動画はシリアの少年が撃たれながらも女の子を救ったとうたっており、11月10日にYouTubeに投稿されて300万回以上再生されました。本物なのかどうか論争がありましたが、ノルウェーの映画監督Lars Klevbergさんが、この動画を制作したのを認めたとBBCが伝えています。

　撮影が行われたのはシリアではなく、「トロイ」などの映画に使われたマルタのセットで、出演している子どもは現地の俳優。Klevbergさんは、紛争地域の子どもに関する議論を喚起するために本物のように見せて動画を投稿したのだそうです。実際に議論が起きたことを受け、Klevbergさんは動画への反応に満足しているとBBCに語っています。