やせすぎなバービーに対抗し　実際の女性の体型に近いファッションドール「Lammily」が発売

　手足が細すぎるモデル体型のバービー人形に対し、実際の女性に体型が近いファッションドール「Lammily doll」が米国で11月19日に発売されました。19歳女性の平均的な体をもとに作られていていて、公式サイトはLammilyを「体型の美しさが増強されていない初めてのファッションドール」としています。

　Lammilyが生まれたきっかけは、芸術家・Nikolay Lammさんがネット上で公表した、バービー人形を標準的な体型にアレンジした作品。近年バービー人形の体型が子どもにやせるよう促す強迫観念を与えかねないとの批判の声が上がっていた背景もあり、標準体型のバービー人形に「どこで買えるのか」と問い合わせが殺到したそうです。

　そこでLammさんは今年3月、同じような標準体型のファッションドール・Lammilyを製作・商品化するプロジェクトをクラウドファンディングで立ち上げました。すぐに目標金額の9万5000ドル（約980万円）は集まり、最終的には1万3621人の支援者によって1万9000体以上の予約が入る結果に。このたびLammilyは商品として発売され、予約分も11月28日にすべて配送される予定です。

　さらにLammilyシリーズでは、Lammilyをより実在の人間に近づけるステッカーセットも2015年に発売される予定。ステッカーは1セット38種類で、ニキビやそばかす、ほくろ、セルライト、妊娠線など、体に表れがちなあらゆるものを本体に貼って人間らしさを表現できるようになっています。

　Lammilyは1体25ドル（約2900円）、ステッカーセット「Lammily Marks」は1セット6ドル（約700円）。そのほか現在7種類の服を17～25ドルでそろえています。購入は公式サイトからでき、日本への発送も行っているようです。

（黒木貴啓）