電話に出る前に相手の名前と声を確認　振り込め詐欺対策機能がついた電話機、シャープが発売

　シャープが、年々被害が拡大し深刻な社会問題になっている振り込め詐欺の対策機能がついたデジタルコードレス電話機「JD-AT80CL」を3月13日から、デジタルコードレスファクシミリ「UX-AF90CL」を2月27日から販売します。

　実売予想価格は、子機が1台ついたデジタルコードレス電話機「JD-AT80CL」が1万6000円（税別）、デジタルコードレスファクシミリ「UX-AF90CL」が2万8000円（税別）。子機が2台ついたバージョンはそれぞれ1万円高くなります。

　電話帳に登録されていない番号から着信があると、相手に名前を名乗るように促す自動メッセージが流れ、名前と声を確認してから電話に出ることができる「自動聞いてから応答」や、自動で警告メッセージを流し、通話内容を最初から録音することができる「自動通話録音」など振り込め詐欺対策機能が7種類ついています。 非通知の電話を拒否する｢非通知お断り｣や、電話帳、ワンタッチダイヤルなどに登録されていない番号との通話の後で音声メッセージを流し冷静になれるきっかけをつくる ｢通話後声かけ｣などの機能も（一部の機能はNTT東日本・西日本の「ナンバーディスプレイ」加入が必要）。

　漢字を表示できる大型の液晶画面が採用されているほか、通話音量が一気に大きくなる「音量大」ボタンがついており、年配者でも使いやすいように設計されています。

　また、シャープは、同製品の効果検証のために、東京都足立区と共同して社会実験を実施します。今年4月から足立区民100世帯を対象に、デジタルコードレス電話機「JD-AT80CL」を設置し、実験結果を今後の取り組みに活用する予定です。

（マッハ・キショ松）