ニュース
千曲川に出現した謎の石像、製作者を書類送検 動機は「得意な工作の趣味が高じた」
憶測を呼んだ石像のモデルもオリジナルだったことが分かりました。
advertisement
今年2月に話題になった、長野県上田市の千曲川(ちくまがわ)河川敷に発生した謎の石像(関連記事)。出現した2011年からずっと製作者がわからず、モデルや製作理由なども不明だったのですが、4月22日に上田警察署が本人を書類送検したと発表。あわせてさまざまな事実が明らかになりました。
製作者は上田市内に住む55歳の男性、職はアルバイト従業員。今年3月上旬に例の石像へ敷石1個を新たに設置したため、河川管理者である国土交通大臣の許可を受けずに河川敷へ工作物を新築したとして書類送検されました。
同警察署の酒井副署長によると、男性は製作した理由について「工作することが得意で、趣味が高じて作ってしまった」という趣旨の話をしたとのこと。あらゆる憶測を呼んだ石像のモデルについても、アニメのキャラなど特に何かをまねたわけではなく、自分で発想したオリジナルであると説明したそうです。
advertisement
また製作は「昼間は人の視線があって製作に集中できないから」と夜間に行っていました。2011年以降、国土交通省・千曲川河川敷事務所がパトロールを週2回日中に行い続けて1度も製作現場に遭遇しなかったのは、こちらが理由と考えられます。
同事務所は2月2日、事故の危険性があるとして石像の周りにバリケードを設置。石像自体は近くに撤去される予定です。
(黒木貴啓)
関連記事
【成長画像あり】千曲川に出現した謎の石像が話題に 誰が何のために製作? 一切不明なまま石像だけがぐんぐん成長
Twitterでは「真田幸村?」「ケンシロウ?」など石像のモデルに憶測が飛び交う。山の斜面に「普通の人」石像400体 知る人ぞ知る富山の珍スポット「ふれあい石像の里」が色々おかしい
像像像像像像像像像像像像像像像像……。たった1人で作った石仏が700体! “へたっぴん”だけど味のある珍スポット「高鍋大師」を訪ねた
仏師ではない、地元のお米屋さんが1人で作った700体の石仏がずらり――宮崎県の「高鍋大師」が味わい深かった。森の中に400体のはにわがニョキニョキ! 宮崎県の珍スポット「はにわ園」に行ってきた
└|∵|┐ネットの「物乞い配信」で書類送検、これってAmazonの「ほしい物リスト」もアウトなの? 弁護士に聞いてみた
ポイントは「同情をかう行為」「反復継続的な物乞い」。イスラム過激派組織「ISIL」 イラク、モスルの博物館の石像など破壊する動画公開 ユネスコが非難声明
声明を出したボコバ事務局長は、文化的な悲劇をはるかに越えた安全保障問題だとしています半径300メートルのIT:「DDoS攻撃、800円でやってあげる」が成り立つワケ
昨年、高校生がオンラインゲームのサーバにDDoS攻撃を仕掛けたとして書類送検されました。ちょっと調べてみると簡単に”サイバー攻撃サービス”が見つかります。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.