ニュース
米国防総省の機関が“自然に近い触覚”のある義手を開発 SF作品の世界にまた一歩近づく
“近未来”がやってきた。
advertisement
アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)が“自然に近い触覚”のある義手を開発したことを発表しました。
脊髄を負傷したことにより半身不随の状態だったという28歳の被験者。脳と直接つながった義手を装着し、目隠しをした状態で生身の手と義手両方を触られる実験に参加しました。実験では、義手の指に触れられた際に、「手を触られている」という感覚を味わったとのこと。
なお、1本の指に触れるとだけ告げて、本当は2本の指を触るという実験では、「誰かにイタズラをされたようだ」と被験者が冗談めかして回答。このような反応から、開発された義手が“自然に近い触覚”を持っていることが分かったとDARPAの研究者は語ります。
advertisement
義肢と使用者の間で双方向のコミュニケーションが成立することが確認され、義肢の開発はあらたな局面を迎えました。不慮の事故や病気などで手足が不自由になった人や手足を失ってしまった人を救う新たな手段として研究がさらに活発化しそうです。
また、全身または身体の一部をサイボーグ化するなど、SF作品やアニメでよく目にする世界がそう遠くない将来やってくるかもしれません。
(高城歩)
関連記事
アイアンマンが7歳の少年におそろいデザインの義手を届ける――感激の場面写した動画が話題に
あこがれのヒーローが届けてくれたバイオニックアームに感動。脳からの電気信号で動くハイテク義手「DEKA Arm」を米FDAが承認 市販可能に
攻殻機動隊の世界にまた一歩近づいた感じするな……!サイボーグ選手が戦う国際競技大会「CYBATHLON」の開催が決定 人間の情熱と人工装置が交わる夢の祭典になるか
2016年、スイスで新しいスポーツの大会が生まれます。まるで鋼の錬金術師 リアルタイムに触った感覚が伝わる義手が完成
手足を失った人々にとって希望になりそうな研究成果です。タダモノではないな? ジムで驚異的パフォーマンスを見せつけるパラリンピック選手の動画が痛快
パラリンピックが楽しみだ!
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.