「3000字=270円」でラノベを書いてもらったよ、というブログがいろいろ衝撃的
これで新人賞に応募したいらしい。
フリーランスのライターさんやデザイナーさんに仕事を発注できる「ランサーズ」というネットサービスがあります。各種媒体の編集者さんにはおなじみのサービスですが、そこで、テンプレ展開なライトノベルの執筆を発注し、それをそのまま新人賞に応募しようという猛者が現れました。
発注者のx6xoさん(ブログでのハンドル名)は次のようなざっくりとしたプロットを用意して、その通りに書くように依頼しています。
主人公はふとしたきっかけで女の子の下着を見てしまう
女の子は怒って魔法(すごく強い)を使って主人公に襲いかかる
主人公は魔法(周りからは弱いと思われている)を使って女の子の魔法を無力化する
女の子は自分の魔法が効かないことで、更に怒って最大級の魔法を使って主人公を攻撃する
周囲への被害を考えた主人公はその魔法を無理やり止めようとする
その時に女の子の胸を揉んでしまう
女の子の魔法は消える
更に怒った女の子に主人公はビンタされる
いろんな作品が眼前に浮かんでしまう、まさにテンプレ中のテンプレといった感じのプロットですが、発注を受けた3人の方はそれぞれこれに独自の設定などを肉付けして、それなりにラノベらしい文章を創作。x6xoさんは、それをブログで公開しています。
これらの応募作品に対するx6xoさんの評価がこちら。
ありそうなラノベっぽいものが完成してしまった。炎使い率高い。ざっくりしたプロットで書いてもらってるからアレだけど、各キャラ、世界観の設定とかまとめて、こういう感じの文章でってのを例として用意しておけばそれなりのラノベが作れてしまいそう。
今回のでどう依頼すればどの程度のものが返ってくるかなんとなくわかたので、一冊の本作って新人賞に応募してみようと思う
この時点でブログのネタとしての発注が明らかなので、「釣られてたまるか」という気にもなりますが、プロットだけ作って本文は他人に書かせたものを新人賞に応募するという刺激的な発言に反応する「はてブ民」も多数。
「ちゃんとテンプレラノベっぽい仕上がり」「ほんとにラノベっぽいのできてる」といった作品自体へのコメントのほか、「著作人格権(誰が書いたかという事実)は買い取れない」といった著作権についての指摘や、「新人賞の規約をよく読め」といったツッコミなどもあふれています。確かに、これが新人賞を通ってはいろいろとまずいでしょう。
なかでも多かったのは依頼金額についてのコメント。今回、3000字以上の文章にすることが条件で、依頼主は高めの金額で依頼を出したと言いますが、その依頼金額はなんと衝撃の「270円」。「これで高めなんだ……」「270円でやってくれるもんなの?」「安すぎてほかにもランサーズ遊びできそう」と、依頼金額の安さと、それで原稿を書いてくれる人がいることに皆さん衝撃を受けている様子でした。
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