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「(ガチャは)ただの乱数です」 課金ガチャに悩む女性にお坊さんが説法、エッジが効きすぎと話題に

仏よ、これが日本の坊さんだ。

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 先日紹介した本物のお坊さんが悩みに答えてくれる質問サイト「hasunoha」で、ソシャゲ(ソーシャルゲーム)をやめたいという女性からのお悩みに、お坊さんが秀逸な回答を連発して話題になっています。


ためになった回答には「いいね!」の代わりに「有り難し」で評価(画像は「hasunoha」サイトより)

 アイドル育成ソーシャルゲームにはまってしまったという20代の女性。推しているアイドルがガチャに登場したため課金しているそうなのですが、なかなかスカウトできずに苦しんでいるとのこと。引退を考えながらも「煩悩とわずかな希望を持って」ガチャを回し続けているらしく、お坊さんのありがたい一言を聞いて判断したいそう。質問の最後には、「煩悩を捨てきった時に彼はガチャから出てきてくれますか?」と切迫した様子の一言が添えられてます。


「ソシャゲをやめたい」という悩みにお坊さんはどう答えるのか(画像は「hasunoha」サイトより)

 この質問に対して5人のお坊さんが回答。「大慈」という大変徳の高そうな名前のお坊さんは「私は艦これをやめました」という書き出しで相談者さんを諭しています。大慈さんによると、「艦これ」をやめたのは、ゲーム性に疲れたのが原因らしく、「坊主頭が禿げ上がるほど禿げるから」と当時を振り返ります。「心の健康に繋がらないゲームが良いゲームであるわけがない」と辛辣(しんらつ)な意見もあげていますが、その一方でやって良かったと思っている自分もいると複雑な心境を吐露しています。なにこれ深い。

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 では大慈さんが本当に良いと思うゲームは何なのかというと、「L4D2(Left 4 Dead 2)」という対ゾンビFPSだそうで、回復アイテムをめぐるやりとりを次のように熱く語っています。

L4D2で見ず知らずの仲間3人とゾンビの追撃から逃げる。もう4時間も同じマップをクリアできないでいる……回復アイテムも彼が持っている1個しか残っていない……え? それを俺に使ってくれるの? いやいやいや、お前の方がズタボロじゃねーか! いいよ、自分に使えよ!! ………すまねぇ…お前は俺が守るよ。後ろからついて来い。………ごめん、守りきれなかったよ……でも、お前の死は無駄にしないから! きっと生き残るから、次のマップは一緒にゴールしような!!!

 大慈さんいわく「本当に煩悩の無い状態とはこういうことだと思います」とのこと。仏教でいう「煩悩の無い状態」が本当にそれで正しいのか、ゲームとはいえ殺生しちゃってるけど大丈夫なのか(ゾンビはセーフ?)などいろいろ疑問は尽きないのですが、その道のプロが言っているのだからきっとそうなのでしょう。


お坊さんがついに手にできなかった瑞鶴、かわいい(画像はアニメ版サイトより)

 また、「もう(ガチャを)回したくないのですがどうやって辞めるべきですか?」「あと煩悩を捨てきった時に彼はガチャから出てきてくれますか?」との問いに対しては、「煩悩を捨て切った時にガチャから出てくるか? お坊さんは無心でマップを回し続けましたが瑞鶴さんは出てくれませんでした。ただの乱数です」と喝破。さらに「ただ、私は課金ガチャは一切しません。それをしている時点で煩悩です。煩悩を捨ててガチャをするというのは矛盾です」という謎の名言まで飛び出す始末。「瑞鶴さんを求めるのは煩悩では……?」とツッコむと果てしない禅問答になりそうなので、やめておきましょう。

 このほか、「100回叩いて倒れる壁を99回叩いて諦める。これが常人。自分の限界を超えようとする者だけがホンモノになれるのです。諦めるな!」(けんしょうさん)とかっこいいんだかかっこ悪いんだかよく分からない説法で課金を勧めるお坊さんや、「ちなみにどうでもいいですが私は今はガルパンお兄さんですが過去に雪風と嫁の榛名を沈めた不甲斐ない提督でした」(丸山翔玄さん)と謎の暴露を始めるお坊さんまで登場。「hasunoha」のキャッチコピー「お坊さんだから伝えられること」がなんだか違う意味に見えてきます。


妙に説得力がある(画像は「hasunoha」サイトより)

 ネットでは、普段のお坊さんのイメージからは考えられない回答内容に、「お坊さん面白すぎる」「回答のエッジがききすぎていてヤバい」といった反応が数多くあがっています。

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お坊さん推奨の対ゾンビFPSゲーム
「ただの乱数」と悟るべきか、自分の限界に挑戦すべきか
「諦めるな!」ですからね

 しかしその後、「私は艦これをやめました」のお坊さんは一部の人たちから批判を受けることに。どうやら「艦これ」をdisる表現があったことが提督たちの怒りを買ってしまったもよう。自らのプロフィール欄にお詫び文を掲載し、艦これを批判する意図はなくただ自分には合わなかった、ということを説明しています。


大慈さんによるおわび文(画像は「hasunoha」サイトより)

 回答したお坊さんと閲覧者の間でさまざまな思いが交錯する形となったようですが、当の相談者さんはお坊さんたちの回答に納得した様子。「よくよく考えたらガチャで来なくても羽風薫くんはサイコーオブサイコーでした」と悟りを開き、「しばらくはとびだせどうぶつの森にて山篭りして悟りを得ながら新しい牧場物語の発売を待ちたいと思います」と課金以外の道を考えるまでになりました。

 ちなみに、お礼文の最後の最後に「ガルパンは多分はまらないです」という一文がひっそりと書かれているのですが、これに関しては、ぜひ「ガルパンお兄さん」こと丸山翔玄さんから良さを説いていただきたいところです(ガルパンはいいぞ)。

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