松雪泰子が一人二役の双子役で魅せる京都の“ほんまもん”のこだわり! 映画「古都」公開決定
総額2000万超えの和装とか国宝級の茶道具とか、ガチすぎる監督のこだわり。
作家・川端康成の作品を現代風にアレンジした映画「古都」の公開が決定しました。11月26日より京都で先行公開され、全国公開は12月3日より。キャストとして松雪泰子さん、橋本愛さん、成海璃子さんらの名前が明かされています。
同作は、京都とパリの2つの“古都”を舞台に、母と娘の人生が交差するストーリー。川端康成による原作では描かれなかった、大人になった主人公たちの物語を映像化しています。松雪さんは、京都の町で伝統の継承に生涯を捧げる呉服屋の姉・佐田千重子と京都伝統の北山杉の里で働く双子の妹・中田苗子の一人二役に挑戦。その娘役として、橋本愛さんと成海璃子さんが共演します。
橋本さんは映画「告白」でスクリーンデビューを果たし、「桐島、部活やめるってよ」「ツナグ」での演技を高く評価された若手実力派。成海さんは「あしたの私のつくり方」「武士道シックスティーン」「無伴奏」などをはじめ多数の映画、ドラマ、舞台で活躍中。他にも、蒼れいなさん、蒼あんなさん、葉山奨之さん、栗塚旭さん、伊原剛志さん、奥田瑛二さんらが脇を固めます。
京都での撮影について、松雪さんは「実際に室町で呉服屋さんをされてる方の町家をお借りしての撮影で、代々受け継がれる伝統を感じながらの撮影でした。ある意味重圧にもなり得るその重みを背負って生きる千重子(双子の姉)の生き様を感じる事が出来ました」と語り、1カ月にわたり着付け、裏千家の茶道や京言葉の稽古、さらに京料理屋での稽古も重ねたとも明かしました。また松雪さんは同作について、「現代における、京都の現状。伝統を大切に守ることやその重圧、そして未来に繋いで行く事、そしてそれを担う娘の葛藤。かつての古都の時間軸から、現代にまで繋がりそして未来を紡いでいく物語」とも表現。ちなみに松雪さん着用の和装、総額2000万円超えとのこと!
監督のYuki Saitoさんは高校卒業後に渡米してハリウッドで8年間映画作りを学び、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(「バベル」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」など)といった名匠の現場へ参加したほか、CMや短編、連続テレビドラマなどで活躍。日本が誇る“古都”京都の圧倒的な美しさ、凛とした“日本の精神”を五感で体感できる新しい作品に仕上げたとのこと。
古き伝統をいかに次の世代に継承すべきか? 季節の移ろいは変わらないのに、人の価値観は時代と共に変わっていきます。しかし、そのDNAレベルに刻まれた精神は揺るぎません。過去に2人の偉大な映画監督によって映画化された川端康成先生の原作をそのまま焼き増しするのではなく、今の時代を生きる自分の視点で、新しい「古都」に挑戦しました。この志しの元に集まった松雪さんはじめ最高のキャスト&クルーにより、日本の伝統・文化・精神を世界へ発信出来れば幸いです(Yuki Saito)
京都の“ほんまもん”を表現するこだわりとして、それぞれの道の第一人者へ協力を依頼した同作。茶道のシーンは裏千家今日庵による監修、さらに国宝級の茶道具を特別に提供してもらったとのこと。華道のシーンは華道家元池坊の次期家元が、禅のシーンは妙心寺退蔵院・松山大耕副住職が出演しているそうです。日本の伝統を世界へ発信したいという監督の熱い思いが伝わってきそうですね。
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監督は映画「ピンポン」の曽利文彦。
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