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「○○県」→「○○県南部」などに 竜巻注意情報がより細かい区域での発表へ改善 予測精度も向上

これまで注意情報が発表されずに竜巻が発生する事例も

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 竜巻注意情報の発表区域が細分化されることが気象庁から発表されました。これまで主に県単位での発表だったものが精度を高めて、天気予報と同じ細分区域での発表になります。 

発表区域を細分化(気象庁の発表資料より)

 注意情報の対象地域はこれまで県単位と発表の対象地域が広いことや、注意情報が発表されずに竜巻が発生する事例が多く、改善が検討されていました。今回の改善により今後はより早く「◯◯県南部」といった細分区域で発表されます。

竜巻注意情報

 例えば2013年9月2日に発生した竜巻は、発生10分後に「埼玉県に14:10頃に発表」としていましたが、今後は発生10分後に「埼玉県南部」の表現で発表できます。また予測精度については、捕捉率が約40%から約70%に、的中率が約3%から約14%にそれぞれ向上しています。

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活用されるXRAIN

 竜巻注意情報の細分化・精度向上には竜巻に関する最新の科学的知見や、国土交通省の高性能レーダ雨量計ネットワーク(XRAIN)による観測データの一部が活用されています。運用は12月15日から開始の予定です。

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