ニュース

「自死は地獄の入り口」の記述が問題に 島根県津和野町、広報誌掲載コラムについて謝罪

遺族への配慮に欠けるとして、自死遺族自助グループから抗議を受けていた。

advertisement

 島根県津和野町が、広報誌「広報つわの」2016年11月号掲載のコラムについて謝罪した。「自死は地獄の入り口です」といった記述が問題視されてのこと。「自死遺族のみなさまの心情を察することができなかった」など謝罪のコメントとともに、今後の掲載内容のチェックを強化すると述べている。

津和野町公式サイトの謝罪文

 同町では行政機関や医療機関などが連携し、「津和野町自死防止ネットワーク会議」として自死問題に取り組んでいる。問題のコラムも、取り組みに委員として参加した医師が「皆でいのちを支える町づくり」と題して執筆したものだった。

広報誌掲載のコラム

 問題となったのは、映画「TOO YOUNG TO DIE!」を引用した箇所。同作のあらすじを「(仏教では自殺は地獄に落ちるとされているので)自死と間違われて主人公が地獄に落とされる」と説明。「人間界がつらいこともあるけど、一番楽しい道として表現しています」と評しつつ、「自死は地獄の入り口です。愛があれば必ず救うことができると思います」と結んだ。

advertisement

 コラムに対し、自死遺族自助グループ「しまね分かち合いの会・虹」が、11月1日にFacebookで批判。「偏見を助長するようなコラムを町の広報に採用すること自体、町が自死対策を理解していない」と抗議の意を示した。

 同投稿には、「逝ってしまったあの子が地獄で苦しんでいると突きつけられたよう」「『愛があれば必ず救える』と言うが、子どもに死なれた私には愛が足りなかったというのか」といった、自死遺族からの悲痛なコメントが寄せられている。

(沓澤真二)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  4. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  5. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  6. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  7. 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  8. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  9. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  10. 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端