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前代未聞の「熱湯風呂レンタルサービス」が熊本県にあった!? せっかくだから「arrows風呂」やってみた

ゴールデンボンバーが変えちゃった浴槽の運命。

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 突然ですが、クエスチョンです。熊本県の企業「いけす設備の丸善」がレンタルしているこの浴槽、いったい何に使えるアイテムでしょうか?

 次のヒント画像を見たら、答えが一発で分かるはずです。

 正解は、熱湯風呂。

 同企画を放送するときのバラエティ番組を思い出してみてください。必ず透明な浴槽を使いますよね。あまりの熱さにジタバタするリアクションを可視化するためでしょう。普通の風呂場でもできそうなものですが、それだとインパクトのある絵にならないんですよ。

 しかし、このスケスケの浴槽を借りれば、一般人でもばっちり熱湯風呂ができるというわけです。どうしてこんなニッチなサービスが、九州で誕生したのでしょうか。丸善の社長さんにインタビューし、お話を伺ってみました。

 

社長! なんで熱湯風呂レンタルを始めようと思ったんですか?

アクアインテリアなどを手掛ける「いけす設備の丸善」代表取締役・坂本仲俊さん
キショ松(左)と編集のたろちん(右)がお話を伺いました

本日は東京までご足労いただきありがとうございます。早速ですが、なんで熱湯風呂に使える透明の浴槽をレンタルしてるんですか?

アクリルなどを使った設備を制作する技術を持っているメーカーで、7~8年前に開発したのがそもそもの始まりです。本業だと「水のカーテン」などを手掛けているんですが、見覚えありませんか?

「水のカーテン」製品例
透明な板の上を、水が流れてるアレ

あ、お金のかかってそうな施設に置いてあるやつ!

これあると、高級感出ますよね。

弊社は私の父が1979年に設立しました。この「水のカーテン」を2000年初頭から作り出したのをきっかけに、日本全国で仕事をするようになりました。
今日、取材に来られたのも千葉県で大きな水槽の案件があったからですね。サイズは横10×奥行4×高さ9メートルで、水量は350トンくらい。

デッケええええええ! 僕の住んでる部屋だったら5~6個は収まりそう。住みたい。

そんなすごい技術を持ってたんですか……。社員数、何人でしたっけ?

5人です。

えらい少数精鋭ですね!

でも、職人ぞろいですよ。アクリルは工作にも使われますが、かなり技術力が求められるんです。多様な接着手法が使えたり、アクリルを巧みに曲げる技術があったりとスキルのある人材が集まってます。

とはいえ、全国で仕事を受けている企業にしては少なくないですか?

一応、増えてるんですよ。私が会社を継いだ20代のころはリーマンショックによる大不況で、社員が2人しかいませんでした。あと、現在は日本だけでなく、海外進出する話も進めています。

若手社長のくせにやり手すぎるでしょ! なんなんですか! イケメンだし!

なんでキレながら褒めてるんですか。

 

 

熱湯風呂に使える浴槽は、アクリル職人のハンドメイド

門外漢丸出しの質問で申し訳ないんですが、この浴槽ってどうやって作ってるんですか?

大ざっぱに言うと、アクリル板を専用のオーブンで温めて、木型で曲げて、各パーツを接着して……という感じです。ヨーロッパのバスタブのような立体的な曲面を出すのが難しくて、技術的にはレベルの高い商品なんですよ。

曲線美

例えば、ド素人の僕が丸善さんに入るとして、作れる技術を体得するまで何年かかりますか?

15年です。

諦めます。

1秒で断念した。

弊社は全ての工程をハンドメイドでやってるので、手間もかかってるんですよ。制作期間は3週間くらいかかります。

ちなみに、気になるお値段は……?

新品を購入すると68万円です。

おおお……! でも人件費、技術料を考えるとそんな感じになりますよね。

失礼ですが、売れ行きはどうですか?

開発から7~8年経ちますが、売れたのは1個だけです。問い合わせはよくあるんですが、値段を見て考え直すんでしょうね。「見た目は面白いけど、2、3回使ったら飽きそうだな」とか。
そんなわけで、利用されているのはレンタルサービスのほうです。料金は片道送料込みで10万円から。月1回くらいのペースで出てます。

 

 

熱湯風呂にチャレンジするユーザーたちもアツい

レンタルだと、どんな風に使う人が多いんですか?

お風呂製品の性能を紹介する展示だったり、イベントや撮影に使ったりとさまざまです。あとは「結婚式の余興用に、複数人で借りて熱湯風呂を披露」みたいな感じですね。

10人くらいで折半すれば、1人1万円前後で行けますね。

さっき給湯室から20リットルタンクを使ってお湯をためてみたんですが、一仕事でした。浴槽に入れる水量って、かなり多いんですよね。準備にかかる労力を考えても、複数人でやったほうがいい気がします。

ねとらぼ編集部が3人がかりでお湯をためている様子。給湯室と浴槽を行ったり来たりで、意外に時間がかかりました

あ、そうだ。結婚式で熱湯風呂をやるときは、事前に確認をとった方がいいですよ。式場からNGが出て、持ち込めなかったユーザーがいたので。

うわー、せっかく企画したのに残念。その申し込みは結局、キャンセルになったんですか?

いや、付近の公園かなんかで熱湯風呂をやって生配信したらしいです。

ガチすぎませんか、その人。どうしても新郎新婦を楽しませたかったのか、それとも熱湯風呂をしてみたかったのか……。

ほかに熱湯風呂をやるときの注意点ってあります?

なんですかねえ。アクリルの耐熱性を考えると70度以上のお湯は避けるべきなんですけど……。

その前に、人間が耐えられなくなると思いますよ(笑)

試しにやってみましたが、50度あれば十分(確信)

単刀直入に伺いますが、この事業ってそこまで利益が出るわけではないですよね。目的はなんですか?

弊社に興味を持ってもらうきっかけになれば、という考えですね。だから、弊社から利用目的を聞くことはあまりありません。できるだけ気軽に利用してもらいたくて。

あ、けっこうゆるい感じでやってるんですね。ユーザーの使い方が荒くて、傷ついたりしないんですか?

ありがたいことに、大事に使ってもらえています。壊すどころか、お客さんが自費で排水口部分を補修してたことさえありますよ。部品を無くしちゃったのかもしれません。私は社員に教えてもらうまで知らなくて「あ、本当だ! いつの間にか変わってるよ!」みたいな。

まったく水漏れしない、ユーザーの技術力がすごい

ちなみに、今回用意したのはその浴槽です。

今時珍しいおおらかなエピソード。

なんか古き良き日本を感じさせますね。みんなで支えあう熱湯風呂。

 

 

サービス誕生のきっかけは、ゴールデンボンバー

ねとらぼ編集部でざっと調べた感じ、一般人でも気軽に利用できる「熱湯風呂レンタルサービス」は御社以外見つかりませんでした。どうして、こんな前代未聞のアイデアを思いついたんですか?

1個だけ売れたことは話しましたよね。実はそれ、有名になる前のゴールデンボンバーさんなんです。ライブなどの熱湯風呂パフォーマンスに使っていたので、「あ、そういう風に使えたんだ」と参考にさせていただきました。

商品ページにもゴールデンボンバーを掲載

最初は全然考えてなかったんですか?

開発当時は「スケスケの浴槽があったら、面白そう」くらいのざっくりした考えでしたね。

メーカーが気付かなかった商品価値に気付くゴールデンボンバーの先見の明、すごいな……。

でも、ダチョウ倶楽部さんは使ってくれないんですよ。

えー! 熱湯風呂の本家みたいな人たちなのに!

あ、それテレビ業界経験のある編集部員が言ってました。「3人でやる職人的な集団芸だから、決まったサイズのものとかがあるんだろう」って。

そういうことなんでしょうね。たまに「ダチョウ倶楽部さんが使用するから~」ってレンタルの話があるんですが、きまってキャンセルになります。

熱湯風呂事情を知らないスタッフが予約しちゃった……みたいな感じなんでしょうね、きっと。

ウチとしては1度でいいから使ってくれるとうれしいんですけどね。上島竜兵さん単独で出演するときとか。

「ウチの技術力の結晶をそんなふざけたことに使うな!」みたいな感じかと思ったら、むしろ使ってほしいもんなんですね……。

ダチョウ倶楽部ブランドがついたら熱湯風呂界の出世ルートですよ、間違いなく。

 

 

東京ゲームショウをにぎわせた「某スマホ風呂」も、この浴槽だった

いやあ、不思議な話だったなあ。まさかゴールデンボンバーきっかけで、日本に熱湯風呂レンタルサービスが誕生していたとは……。ファンの方はびっくりしそう。

実はあの浴槽、熱湯風呂以外でも有名なんですよ。これ富士通のスマホ「arrows」の記事広告なので名前は出さないですけど、東京ゲームショウで例年話題になる「某スマホ風呂」ってあるじゃないですか。防水性能をアピールするために、某スマホを持った水着の美女がお風呂に入ってるやつ。

え、この浴槽を使ってるんですか!?

そうなんですよ。実はarrowsって防水スマートフォンの元祖なので、こっちでも同じことができるはずなんですけどね。ちょっぴりセクシーな「arrows風呂」みたいな。

まあ、今日はモデルさん用意してないから、やめと……。

いいじゃないですか、それ。僕が一肌脱ぎましょう! 僕はねぇ……昔から脱ぐの得意なんですよ~。

バーン!

どうですか、このムダ毛バディー。たろちんさぁん……?

すね毛と胸毛がマジで気持ち悪い。

見てくださいよ、このポージング。美女も僕も同じ人間なので、レントゲンで撮影すれば美女と変わらないクオリティーが出てるはずですよ!

各方面から怒られればいいのに。

 

 

 ―――このあと、むちゃくちゃ写真を撮った

撮影をしていたたろちんさんはなぜかこのあと口をきいてくれなくなりました

 さて、読者の皆さん。

息苦しいので、ちょっくら失礼

 こんな風にスマホ使ったことありますか? ないですよね。鼻の中にガバガバ水が入ってきて「地上に適応し進化してきた人類は、水に弱い」という事実が体感できるんですよ、このポーズ。

 でも、人類は生物よりも早く進化するテクノロジーというものを作り出しました。だから、ここまでの発展を遂げることができたのです。

 その結果として誕生したのが、「元祖防水性能搭載スマートフォン」である富士通の「arrows」。

 arrowsってすご~~い!

※「arrows SV」のお風呂での利用について

本機はメーカー独自の試験基準に基づき高湿度条件下(浴室など)でご利用いただけることを確認しておりますが以下の点にご注意しご利用ください。

•せっけんやシャンプー、入浴剤の入った水など水道水以外のものをかけたり、水道水以外のものに浸けたりしないでください。それらが付着してしまった場合、直ちに常温の水道水で洗い流してください。

•湯船(温水)に浸けたり、落下させたりしないでください。誤って落下させてしまった場合は、直ちに取り出してください。

•湿気の多い場所に長時間放置しないでください。ご使用後は、浴室から取り出しておいてください。

•温水のシャワーを直接かけないでください。

•サウナでは本機を利用しないでください。

•寒い屋外から暖かい浴室などに急に本機を持ち込まず、一度室内に置いて本体が温まってから持ち込んでください。

•浴室内では充電を行わないでください。

取材協力:いけす設備の丸善

透明アクリル風呂レンタル料:片道送料込 10万円~(詳細は問い合わせ)

公式サイト:http://www.aqua-maruzen.co.jp/

提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2016年11月30日

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