天使の歌声と涙する人が続出 英特別支援学校のクリスマスコンサートで10歳の女の子が歌う「ハレルヤ」
今年のベストクリスマスソングかも。
イギリスの北アイルランド、ドナガディーにある、障がい児のための特別支援学校で開かれたクリスマスコンサート。リードボーカルを務めた10歳のケイリー・ロジャースによる歌声が人びとの感動を呼び、話題になっています。あれ? 目から汗が……。
11月に亡くなったシンガーソングライター、レナード・コーエン(関連記事)の名曲「ハレルヤ」を合唱するこの動画はFacebookに投稿されるとあっという間に拡散され、「天使の歌声」「この動画を見るたびに涙がこぼれてしまう」「見るのをやめられない」と見る人の心を揺さぶっています。
ゆったりとしたピアノ伴奏が始まり、ほかの生徒より前方中央に立ったケイリーが歌い始めると、その伸びやかな声にハッとしてしまうほど。伴奏もメロディラインもシンプルな楽曲ですが、だからこそかえって心にしみいるのかもしれません。
FacebookやYouTubeへの動画投稿をきっかけに地元メディアから大手メディアまでが取材をし、一躍有名になったケイリー。BBCによれば、彼女は自閉症とADHDでこの特別支援学校に通っており、普段はとてもシャイで静かな少女なのだそうです。学校長はBBCに対し、ケイリーは「歌い始めると、開かれて自信に満ちるのだ」と話しています。
彼女は音楽教師によって才能を見いだされ、声を発達させ、自信を得られるようレッスンを重ねてきたとのこと。ケイリーの母親は「歌うのが好きな子だったけど、入学したころは自身の中に閉じこもっていた」と話し、音楽教師について「ケイリーにとって安心毛布のようだった」とその指導能力の高さをたたえています。
ケイリーの美しい歌声にはまぎれもない才能を感じますが、その一方で、1人1人の子どもをよく見つめ、それぞれの才能を引き出す教師の力量も大切だということにあらためて気付かされます。
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