おじいちゃんが17年愛したネトゲ「Asheron's Call」がサービス終了 孫に思い出を語った動画が切ない
自分の老後を想像すると、他人事とは思えない。
2016年12月21日、マイクロソフトの老舗MMORPG「Asheron's Call」(以下「AC」)が、サービスを終了すると発表されました。これを受けて、同作を約17年間プレイし続けたおじいさんが思い出を語る動画が、孫により投稿されています。切ないなあ……。
ACは1999年にスタートし、ネットゲームの黎明(れいめい)期を支えた作品。続編の「AC2」とともに、2017年1月31日で全サービスが終了することとなりました。動画の投稿者のおじいさんは74歳。サービス開始ごろから今日に至るまでプレイを続けており、晩年を同作とともに過ごしてきたことになります。
動画の説明文によると、おじいさんはコミュニティーへ密接に関わり、ゲーム内での結婚式や葬式に参加したこともあるとのこと。孫たちとも、同じサーバでよく一緒に遊んでいたようです。PK(プレイヤーキラー)用のサーバを訪れて追いはぎに遭い、全ての持ち物を失ったことも。そのときは怒りのあまり酒に酔い、翌日電話で孫にグチをこぼしたのだとか。
投稿者はおじいさんがこよなく愛したゲームを失うことをいたく悲しみ、新しいゲームを見つけてあげたいと述べてます。コメント欄には具体的なMMORPGの提案が多数。なかには、ACと同年にリリースされた「エバークエスト」の初期バージョンがエミュレートで再現された前例を挙げ、勇気づけるようなコメントも見られました。
ネットゲームに限らずSNSや掲示板などには、ネットだからこそ得られる人間関係というものがあります。それがサービス終了とともに突然断たれる可能性を想像すると、筆者には悲しく恐ろしく、他人事とは考えられません。おじいさんが生涯付き合えるサービスに、また巡り会えることを願います。
(沓澤真二)
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