ニュース

コウモリのように飛ぶドローンが開発される より効率的な飛行を実現する可能性も

コウモリは自在に羽の形を変えるのが特徴です。

advertisement

 イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校とカリフォルニア工科大学の研究者が、コウモリのように飛行するドローンを開発しました。YouTubeには動画も投稿されています。

コウモリのように飛行するドローン

 開発されたロボットは、コウモリのように羽を動かして自動飛行が可能なドローンです。動画の中の飛行テストでは、パタパタと羽を動かして飛ぶ姿が本物のコウモリにかなり近い印象。カリフォルニア工科大学のSoon-Jo Chung准教授は「このロボットデザインによって、より安全で効率的なロボットを作ることや、コウモリの飛び方に対してのより深い理解ができるようになる」と語っています。

コウモリのように飛ぶドローン

 コウモリは空を飛んでいる最中に形を変えられることなどから、動物の中で最も洗練された飛行メカニズムともいわれています。体には40以上の回転方向に動かせる筋骨格を持っています。

advertisement
56ミクロンの膜を独自開発

 自在に変形するコウモリの飛び方を再現するのは、ドローン製作において課題だったようです。ナイロンやマイラーなど従来の素材では、伸縮性が足りず対応できませんでした。代わりにシリコンをベースにした56ミクロンの膜を独自開発し、コウモリの薄い羽を再現しました。重量は93グラムという軽量性を実現しています。

飛ぶ姿を変えられる構造

 研究の中で、コウモリの飛行を模したドローンはこれまでの飛行ロボットよりも効率的になる可能性があるとしています。この研究は「A biomimetic robotic platform to study flight specializations of bats」としてScience Roboticsに掲載されています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
  4. 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  5. 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  6. プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  7. 間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
  8. 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
  9. 「もしかしてネタバレ?」 “timeleszオーディション”候補者がテレビ局を退社 ディズニーの“船長”としても話題
  10. グルーミングが出来ない生まれたての子猫、とんでもない体勢になり…… 想像以上のへたくそっぷりに「どこにも届いてないww」「反則級」