稼働すること17年 山梨にある「あんこの自動販売機」に驚きの声、設置したお店に話を聞いた
意外な需要と意外な供給方法により成り立つ一風変わった自動販売機。
世の中には意外なものを販売する自販機がたくさんありますが、山梨県富士吉田市にはなんと“あんこの自動販売機”が設置されています。Twitterユーザーのはつゆきさん(@HatsuyukiBlue)がTwitterに投稿したもので、その珍しさから驚きの声が多数寄せられています。
一体なぜあんこが自動販売機で売られているのか。同機を設置している、あんこ専門店の倉沢製餡所に話を伺いました。
―― あんこの自販機はいつ頃から設置されているものでしょうか
倉沢製餡所: ちょうど2000年なので、17年前になります。
―― どのようないきさつで設置することになったのでしょうか
倉沢製餡所: 人手不足などから、店を留守にしてしまうことが多かったためです。せっかく買いに来ていただいても対応できないことがあり、自販機で販売することにしました。
―― 販売しているあんこの種類を教えていただけますか
倉沢製餡所: つぶあん、こしあん、しろあん、うぐいすあん、やわらかいつぶあんの5種になります。
―― 販売価格はおいくらでしょうか
倉沢製餡所: 900グラム入りで、全て400円です。1袋入りと、小袋2つ入りのものがあります。
―― 自販機ではどのくらい売れていますか
倉沢製餡所: 1日10個程度だと思います。
―― やはり定休日の方が自販機で購入されていく方は多いのでしょうか
倉沢製餡所: いえ、24時間稼働させていることもあり、営業日・定休日ともあまり変わりませんね。
―― お客さんからの反応はどうでしょうか
倉沢製餡所: 珍しがる方が多く、「あんこの自動販売機だー」と話されている方がよくいらっしゃいます。
―― 自販機を置くほどあんこが売れるのもすごいですね
倉沢製餡所: この辺りでは団子を家庭で作る文化が根づいているためです。今の時期だと、よもぎ団子を作る方がたくさんいらっしゃいますよ。
地元に根付く家庭での菓子作りと、買いに来た人皆にあんこを届けたいというお店の願いが合わさりできたのが“あんこの自動販売機”だったようです。
関連記事
手作り折り紙を10円~50円で販売 田舎の商店にある「折り紙自販機」はこんないい人が折っていた
なんか、憧れる。Twitter騒然、あの「だしの自販機」がついに都内初進出! 本格だしが自販機で買えるぞ
見た目のインパクトから、思わず写真をツイートする人も多いようです。ニベア愛用者「うおおおおおお」 ニベア発祥の地ハンブルクにはニベアクリーム缶の自販機があると話題に
いつでもニベア塗り放題。「ラベンダーの香りが出る自販機」が兵庫県に登場 ボタンを押すと香りが広がる謎の機能の理由とは?
切ない結果から生まれたアイデア自販機。あの「うどんそば自販機」が自宅でも! 自販機と同じ味を再現した「お持ち帰り用うどん」が秋田・道の駅限定発売
給湯の待ち時間なしに、お持ち帰りで楽しめます。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.