愛知からコミケに「チャリで来た」 ママチャリで箱根を越え往復700キロ走破のコスプレイヤーに話を聞いた(1/3 ページ)
行って帰ってきたら肌は真っ黒に。
コミックマーケット92。8月11日~13日に開催され、来場者のべ50万人(関連記事)を記録した2017年の夏コミは、今回も大盛況のまま無事に終わり閉幕となりました。
しかし、その裏で1人のコスプレイヤーが、愛知県の名古屋からコミケにママチャリで参加するという、過酷な挑戦をしていたことをご存じでしょうか。その距離、片道350キロ。
一体なぜママチャリで参加するに至ったのか。その道中では、どのようなことが起こったのか。その軌跡と、挑戦者であるべしさん(@DJ_FLANDRE)に伺った話をご紹介します。
「チャリで遠出したいなぁ」
べしさんがコミケへ自転車で参戦することを決めたのは、開催からちょうど1週間前の8月4日。以前一度京都まで自転車で行ったことがあり、「もう少し遠出したいなぁ」という思いから「ママチャリ参戦」を決めたそうです。
距離と移動方法的に“遠出”を超えてもはや“旅”とか“修行”の域ですが、始まりはそんな軽いものからでした。この時点で、本人からは「しぬかもしれない」という悟ったようなツイートも。なお、出発前は、50時間での到着を目標としています。
出発
そして迎えた、出発当日である8月8日の朝。普段使っている自転車が錆び錆びだったため母からストップが入り、急きょ母のママチャリにチェンジすることになりました。いや旅自体は止めんのかーい。
ちなみに、出発時の所持品は以下のものだけ。
- 財布
- ケータイ
- 500ミリリットルのお茶2本
- パンク修理キット
- 着替え
さらに、靴はビーチサンダルです。これにはさすがにフォロワーからも「ばっかじゃねえの!?」「まじでいってんのww」といったリプライが寄せられ、本人も「ちょっと長距離にはミスったな」とツイート。ちょっとどころの騒ぎではありません。
東京ははるか遠く
出発から4時間。道を間違える、通行止めに引っ掛かるなどのトラブルに見舞われ、思うように進めないまま時間が過ぎていきます。
また、出発直後から「母のママチャリが乗りにくい」という発言が定期的に出てきますが、その原因はタイヤの空気が抜けていたためであったという事実が判明するのは、少し先の話。
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