恐竜と重装備の動物が戦ったらどっちが勝つのか 「Beast Battle Simulator」で試したらカオスしかなかった
限られた予算内で動物を集めて戦う、チャレンジモードのゲーム性がけっこうアツい。
動物や恐竜が入り乱れて戦うPC向けシミュレーター「Beast Battle Simulator」が、Steamの早期アクセスに登場しました(定価980円、執筆時セール価格882円)。なぜか動物たちが搭載された大砲やガトリングガンをぶっ放す、トレーラーのカオスっぷりにハートをつかまれたので、早速購入して遊んでみました。
基本的にゲームではなく、自動で戦う動物たちを眺めるソフト。「サンドボックスモード」では、12種類のフィールドを選び動物たちを自由に配置できます。まずは収録されている動物22種類と、恐竜10種類でチームを分けて戦わせてみました。結果は、個々のポテンシャルに優れる恐竜チームの勝利。動物チームは大半が草食ですし、仕方ないですね。
しかしトレーラーにもあるように、動物たちに重火器を積んで武装することもできます。そこで、先ほど負けた動物チームに、火炎放射器や大砲などを与え武装させてみました。さらに前線には固定砲台まで設置。動物と恐竜の間に砲弾が飛び交う壮絶なカオスバトルの末、動物チームに軍配が上がりました。まあ、そこまですればねえ……。
バトルシミュレーターとはいえ、ちょっと殺伐としすぎでは……と思ったら、フィールドのなかに3種類のサッカー場が。これらを選ぶとルールが変わり、3点先取のサッカーで平和的に競うことになります。試してみると、連携などまるで考えずボールに集まる動物たち。もみあううちに死傷者が出て、全然平和的になりませんでした。
「ブタの群れに武器を与えてティラノサウルスを撃破」「草食動物だけで肉食動物を倒す」といった30種類のお題に挑む、ゲーム性のある「チャレンジモード」も用意されています。定められた予算の範囲内で陣容を整えなければならないので、一点豪華主義で強い動物を用意するか、数で押すかといったやりくりが楽しい。
ただ動物たちを配置して戦況を眺めるだけではすぐに飽きそうなところですが、チャレンジモードはけっこう歯ごたえがあり、しばらく楽しめそうです。お題によっては動物1体を操作することも可能で、TPS(三人称視点のシューティング)のように遊ぶこともできます。ときには肉体が欠損するなど表現が刺激的で、人を選ぶ作品ではありますが、何をやっても大体シュールな絵面が見られるので個人的には好きです。
(沓澤真二)
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