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プリキュアが「手をつなぐ」意味とは?サラリーマン、プリキュアを語る(1/3 ページ)

プリアラ第35話レビュー。「2人はどうして友達なの?」への回答はあおいちゃんらしいものでした。

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第35話 デコボコぴったり!ひまりとあおい!

かんたんなあらすじ

  • 父親の代理で、付き添いのひまりとともにお菓子の新作発表会に出席したあおい
  • 会場で大人相手に堂々と振る舞うあおいをみて、ひまりは自分との落差に落ち込んでしまう
  • 大切なスイーツノートを無くしたことに気付いたひまり、あおいと一緒に会場内を探すことに
  • 2人でノートを見つけるが、ひまりが発端となって会場の新作スイーツが倒れてしまう
  • あおいが皆の前で謝罪するもディアブルの負の影響で皆から責められる
  • ひまり、「あおいは一生懸命なかっこいい女の子」だと弁護
  • ディアブルが出てきて、プリキュアに襲い掛かる。ひまりが捕まりピンチに
  • ディアブルの「助ける価値があるのか?」の問いにあおい「大好きだから友達をやっている」
  • あおい、ひまりを助けだし、プリキュア6人でディアブルを退ける
  • 立神家執事「これからも、うちのお嬢様をよろしくお願いいたします」ひまり「はい」

「プリキュア今、どこまで進んでいるの?」メーター

 ここ数回変化球が続いていた「キラキラ☆プリキュアアラモード」ですが、今回は久しぶりに「プリキュア」らしいお話だったと思います。

 キュアパルフェが加わり6人体制となって描くべきことが多くなったキラキラ☆プリキュアアラモードにおいて、やや描写が少なくなっていた「ひまり」と「あおい」にスポットを当てた回となりました。(そもそも、こういった友情を深める系のお話は、前半の5月くらいにやっておけば良いのにな、と思わなくもないですが、友情なんて半年くらいたってようやく気付くこともあるのでしょうね)

 さて、今回は父親の代理でお菓子メーカーの発表会に出席することとなった“良家のお嬢様”立神あおいとそれに同席することになった“庶民の娘”有栖川ひまりの物語でした。

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 最初に立神家の執事、水嶌がマナーを教えるシーンで“良家のお嬢様”と“庶民の娘”を対比させて子どもにもわかりやすくしていたのが好印象ですね。

 ひまりは、普段見ているあおいとは違った「お嬢様的な振る舞い」に対して自分との違いに劣等感を抱きますが、あおいはそんなの関係ない、とばかりにいつも通りにひまりと接します。


左から執事の水嶌、ひまり(キュアカスタード)、あおい(キュアジェラート)

ひまりの成長

 実は今回のお話において「あおい」は何も変わっていないのですよね。いつも通りの振る舞いでお嬢様を、そしていつも通りにひまりに接しているのです。

 今回のお話で変わったのは「ひまりの心」のみ。

 その意味では今回は「ひまりの成長物語」だったといえるのでしょうね。

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 もともと、ひまりは「引っ込み思案で自分をうまく表現できないけど、好きなことに関しては饒舌(じょうぜつ)になり周囲の人間から距離を置かれてしまう」というキャラクターでした。

 それゆえに周りとのコミュニケーションを恐れていたのですが、宇佐美いちかと出会い、キラパティと出会い、プリキュアになって「大勢の前でステージに立ってスイーツの知識を語ることができる」までに成長しました。

 今回、彼女はさらに一歩前進します。

 「本に載っているスイーツの知識を語る」のではなく、自分の意見を、自分の思いを大好きな友達を守るために、大勢の前で主張するのです。

 成長しましたよね、ひまりん。

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 有栖川ひまりはキラキラ☆プリキュアアラモードという作品において、もっとも成長描写が描かれているキャラクターだと思います。

 もちろんこの感情の起点となったのは「立神あおい」。

 立神あおいは何も変わっていません。

 敵であるディアブルが戦闘中にナイスパスを投げかけます。
 「ひまりは、そこまで必死になるほどの価値があるのか?」と。

 ひまりも思います。
 「私たちはどうして友達なんだろう?」と。

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 その問いに対してあおいは、「大好きだから友達をやっている。友達でいる理由なんてそれでいいんだよ!」と見栄を切ります。

 ひまりの「なぜ私たちは友達なのか?」という問いへの答えは、「大好きだから、友達」なのです。

 立神あおいは全くブレません。

 もう最初から有栖川ひまりが、大好きなのです。大好きだからこそ、一緒にキラパティでスイーツを作り、一緒に発表会に参加して、一緒に探し物をして、一緒に戦う。

 立神あおいの行動原理は第1話の時点から変わらず「大好きだから」なのです。

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 そしてその行動原理の「大好きだから」は、実はひまりも持っていて、2人は一見凸凹コンビに見えても、実は「2人とも大好きなものに対しては一途である」という最後の締めも良かったですよね。


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