エンケイどうした……? 世界的ホイールメーカーが新規開発した「餃子」の謎
餃子が食べたくなってきた。
世界的なホイールメーカー「エンケイ」が、なぜか「餃子を売っている」「エンケイどうした?」とTwitterで話題になっています。
エンケイ(ENKEI)は、F1を始めとするカーレースの世界やチューニング・カスタムカーファンの間でよく知られている日本のホイールブランドです。また、国内外の主要自動車メーカー、オートバイメーカー、アフターマーケットブランド向けのOEM(Original Equipment Manufacturer:相手先ブランド名製造)として数多くのブランドのホイールを生産している大手でもあります。
その世界的ホイールメーカーがなぜ「餃子」を? Twitterでは、「ホイールで焼いたの?」「餃子ディスクのホイールかな?」「凄い!そのうちエンケイのラーメン屋とかできそう ホイールの上にどんぶり乗ってそう」などと混乱したコメントが寄せられています。そして、「実は、むつみ屋っていうお団子屋さんがENKEIグループにあります」という有力情報も寄せられています。本当のところはどうなのでしょう。エンケイ本社に聞きました。
── これは……何ですか?
エンケイ これは、弊社のアフターマーケット向け製品を扱うメインの問屋さんである共豊さんが営業用に製作して下さったチラシですね。餃子、おいしそうですよね? おいしいですよ。
── は、はい。いや、世界的ホイールメーカーであるエンケイさんがなぜ「餃子」を?
エンケイ 弊社は浜松の企業です。地元浜松の地域貢献のために、異業種参入も踏まえて、お団子やどんぶりを提供する飲食店「むつみ屋」(浜松市東区有玉南町)を1996年に開業しました。「餃子」は、その次なる主力商品として新規開発しました。
むつみ屋の基本コンセプトは「広く愛される日本の良き食文化の提供」です。そのコンセプトに基づき、1996年の開業以来「お団子」や、かつ丼などの「どんぶり」を提供してきました。これらの古き良き日本の食文化の代表に加えて、地元浜松で昔から愛され続けている「餃子」をオリジナルで開発し、主力商品の1つに加えることにしたのです。日本愛、地元愛です。
── 打倒宇都宮、ですかね(関連記事)。この「エンケイ餃子」は何がウリですか?
エンケイ 正しくは「むつみ餃子」です。お間違いないように。むつみ餃子は、浜松餃子の特徴である「野菜をたっぷり」使っています。豚肉は国産を使用し、ジューシーな肉と野菜を浜松風にバランスよくオリジナル配合しています。ポイントはレンコンを入れたことですね。心地よい食感も楽しんでいただけます。
── もしかして、アルミホイール製造の高い技術がどこかに生かされているなんてことはありますか? 餃子の製造において、機械で皮とアンをプレスして包む「鍛造風」の工程をどこかで見たことがあります。あ、焼くのも、鉄板ではなくアルミ板とか。お皿がマグネシウム合金とか? あの丸く並んだ完成品はディッシュホイールに並べて焼いているとか……?
エンケイ ありません。
── ともあれ、食べてみたいです。
エンケイ むつみ屋有玉店にいらしてください。お持ち帰り用の冷凍もご用意しています。
── 通販もできますか?
エンケイ はい。チラシの裏面が注文用紙になっており、全国発送できます。注文用紙はむつみ餃子のサイトからダウンロードできます。20個入り(自家製たれ、七味付き)で864円(税込)です。
── エンケイと餃子のギャップに驚いてしまった人たちに一言お願いします。
エンケイ むつみ餃子を話題にしていただきありがとうございます! むつみ屋はどんぶり物などのお食事(有玉店)から、お団子やかき氷などの甘味をお楽しみいただける地元密着型のお店です。エンケイホイールを履いてぜひ浜松にいらしてください。
エンケイと餃子は、地元愛でつながっていました。エンケイさんの意外な一面を知れてよかったです。カー用品店でエンケイホイールを見たら餃子が食べたくなりそうです。
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