『小悪魔ageha』分裂騒動で『ageha』側が声明発表 ライセンス契約更新できず「誌名を変えて続けていくことを決定」
『小悪魔ageha』の権利元から出版停止の申し入れを受けていました。
雑誌『小悪魔ageha』を巡る分裂騒動で、雑誌『ageha』を出版するダナリーデラックスは11月28日、サイトで誌名変更の経緯や『小悪魔ageha』との関係について声明文を発表しました。
『小悪魔ageha』の出版権を巡っては、現在のライセンス管理会社P-POPが、ダナリーに対し『ageha』の出版差し止めを申し入れるなど権利紛争に発展しています。12月にはVENUSから『小悪魔ageha』が“再復刊”されることもあり(こちらはP-POPからライセンスを受けた正式なもの)、読者からは「どっちが本当の『小悪魔ageha』なの?」と混乱する声もあがっていました(関連記事)。
声明によれば、ダナリーはこれまで、P-POPと3年間のライセンス使用許諾契約を結び、2015年から2017年にかけ『小悪魔ageha』を復刊・発行。しかし「今後の方向性や、ライセンスを別の会社に売却するなどの理由」により、P-POP側から契約更新を拒絶されてしまったといいます。そこでモデルたちに経緯を説明し、相談した結果、今後は「雑誌のタイトルを変更し発売を続けていく」ことを決定。『ageha』という誌名を決めたのは専属モデルたちで、「参加できなかった1人を除きみんなで決めて始まった」としています(なお、P-POP側の説明によれば、契約を更新しなかった理由は「ダナリー側に数々の不信行為があったため」)。
また『小悪魔ageha』と『ageha』の関係については、当初誌面では「『小悪魔ageha』は今月号を最後に誌名を『ageha』に変え、新しく生まれ変わります」などと告知していましたが、声明では「同じ雑誌ではありませんし関係はございません」と関係性を否定。ダナリーの『小悪魔ageha』は2017年9月で休刊しており、現在発行されている『ageha』はまったく別の雑誌であることを強調しました。一連の騒動に対しては「心無い言葉、責任感のない行動、事実と違う言葉で、混乱を招くやり方は、雑誌社、編集者として大変遺憾」ともコメントしています。
声明文では読者やモデルに対し、「混乱させ、振り回してしまったことは事実ですので、本当に申し訳ないと思っております」「読者の皆様に混乱を与えてしまったことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。また新たに復刊される『小悪魔ageha』に対しては、「約2年6ヶ月、皆様へお届けしてきた雑誌とは編集部が違うため、内容も違うものになるかもしれませんが、新小悪魔ageha編集部が愛情をもって引き継いでいってくれると思います」とエールを送りました。
『小悪魔ageha』は2006年にインフォレストが創刊。最盛期には40万部を発行し「ギャルのバイブル」として一時代を築きましたが、2014年にインフォレストの倒産に伴い休刊。その後P-POPがライセンスを引き継ぎ、2015年にはダナリーから復刊。さらに2017年12月14日にはVENUSから“再復刊”されることも発表され、読者の間に混乱が広がっていました。
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