思ってた「異世界移転」と違う……！　フリーターが異世界で地味に活躍する漫画が地味展開で新しい（1/2 ページ）

　魔法が使えたり、見たこともない魔獣が登場したりなど、子どものころの夢が詰まった「異世界」。そんな派手なはずの世界へフリーターが転移する漫画が意外な地味展開で注目を集めています。

　主人公は独身男性の彼女なしのフリーター「田中」26歳。その日の物流倉庫での仕事で右手をねんざしてしまい、「治るまで仕事入れないよな…」「なんかもう全てがしんどい…」「どこか遠くへ行きたい…」と、帰りの電車に揺られウトウト……。

　すると、気づいたときには見たこともない草原の中にぽつんといる状態に。まさか異世界へ移転したとは思わない田中は、寝落ちしたと思い「降りる駅次なんだけどなぁ…」と焦っていると、目の前にデカい魔獣に襲われている兄妹の姿が（！）。

　ビックリするかと思いきや、「おっきいネコちゃんだ……！」と、癒やしを求めている自分自身が見せている夢だと思う田中。そばに生えていた猫じゃらしでネコ（魔獣）を見事にひきつけては結果的に兄妹を救い、何語か分からない言葉で感謝されつつお礼として“癒やしの秘薬”をもらうと、いつの間にか電車の中へ。

　変な夢だったという感想と、手に持つ“栄養ドリンク”に「いつ買ったんだっけ？」と疑問を抱くものの、「まあいいや飲んどこー」とその秘薬を飲んで船橋に到着して帰宅。結果、不思議とねんざが良くなり、翌日も元気にバイトしたというお話でした。異世界移転したとは思えない地味さが逆にすごい……！

　そんな斬新な漫画を投稿したのはTwitterユーザーのあまおう（@co9ts）さん。異世界転移の漫画を一度描いてみようと思ったところ、「地味な人間が地味に異世界転移して地味なことをして地味に帰ってくるだけの地味な話になってしまいました」とツイートすると、「おもしろい」「地味に続きが気になる」と話題に。

　現在、続編となる2話～3話までが公開中で、2話では日雇いで交通誘導のバイトに入った田中の異世界移転が描かれます。異世界での登場セリフが「歩行者通りま～す」「足下気をつけてくださ～い」とか、もはや地味を超えて新しすぎた……。