ホテル、旅館とも京都強し！　 トリップアドバイザー「外国人に人気の日本のホテルと旅館2017」発表

　トリップアドバイザーは、「外国人に人気の日本のホテルと旅館2017」を発表しました。ホテルは、昨年の5位から順位を上げて「ザ・リッツ・カールトン京都」が1位を獲得、旅館は「京町家 楽遊 堀川五条」が初登場で1位を獲得しました。

　順位は日本のホテル・旅館に関して投稿された外国語の口コミ評価（5段階）の平均、口コミの投稿数などをもとに決定したもの。ホテル部門で初の1位を獲得したのは、「ザ・リッツ・カールトン京都」。祇園や河原町、先斗町などの繁華街に近くて観光に便利なのはもちろん、鴨川のほとり、東山三十六峰を一望できる素晴らしいロケーションに建っています。また、ロビーに町屋建築特有の明るさと暗さのコントラストを取り入れ、ホテル内の随所に「源氏物語」をコンセプトとしたアートワークを施すなど、ラグジュアリーな空間の中に京都の伝統・文化のエッセンスが散りばめられています。口コミでは「静かで心地よく桜の季節はまた格別。何よりスタッフのみなさんがラブリーでまた戻ってきたくなります」という声も。

　ホテル部門の2位は「パレスホテル東京（東京都千代田区）」、3位は「コンラッド東京（東京都港区）」で、ベスト20の顔触れは昨年と大きく変わることはなく、洗練されたサービスや眺望の良さ、設備の素晴らしさなどが評価されています。

　そんな中ランキングに初登場したのは、「ザ・リッツ・カールトン大阪（大阪府大阪市）」「アンワインド ホテル＆バー（北海道札幌市）」「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町（東京都千代田区）」「ザ ブリッジホテル 心斎橋（大阪府大阪市）」の4つのホテルとなっています。2017年2月に札幌に新たにオープンした「アンワインド ホテル＆バー」は、ロッジ滞在の魅力をホテルのスペックとサービスで提供するコンセプトのユニークなホテルなのだそうです。

　続いて旅館部門で、初登場で1位を獲得したのが、京都の「京町家 楽遊 堀川五条」。京町屋の意匠に精通した建築家の内田康博氏が、「京町屋を新築して旅館にする」ことをコンセプトに一から設計した新築の京町屋旅館です。2016年6月にオープンし、口コミで高い評価を得ています。温泉はありませんが、旅館の向かいには「五香湯」という銭湯があり、無料券がもらえるとのこと。朝食に1947年創業の「まるき製パン所」のパンが提供されるのもうれしいポイントのひとつ。ロビーではコーヒーやお茶が飲め、調べもので使えるパソコンも用意されています。「朝食がおいしく、スタッフも温かい」という口コミがありました。

　旅館部門の2位は「陽気館（静岡県伊東市）」、3位は「料理旅館 白梅（京都府京都市）」となり、トップ20施設のうち7施設が初ランクイン。「京町家 楽遊 堀川五条（京都府京都市）」の他に新しく登場したのは、「四万温泉 柏屋旅館（群馬県中之条町）」「嵐山 辨慶（京都府京都市）」「べにや無何有（石川県加賀市）」「霧の郷たかはら（和歌山県田辺市）」「湖南荘（山梨県富士河口湖町）」「渋温泉 古久屋（長野県山ノ内町）」でした。

　ホテルはトップ20の中に東京のホテルが12施設ランクインし、旅館は京都の旅館が4施設、長野県山ノ内町の旅館が4施設ランクインしています。