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夢のような列車だー! “全席サイクリスト専用”列車「B.B.BASE」がデビュー(2/3 ページ)

解体なしで自転車と乗車し、両国駅幻の三番ホームから千葉房総へ。(写真:143枚)

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両国駅「幻の3番線ホーム」から出発 週末に2往復、週ごとに4方面で運行

 B.B.BASEは、JR両国駅の「幻の3番線ホーム」と呼ばれるホームから出発します。両国駅の3番線ホームは1982年まで総武線の急行で、また1988年まで「しおさい」「あやめ」など千葉・房総方面特急列車の始発駅として使われていましたが、2010年の新聞輸送列車の定期便廃止を最後に、近年は臨時列車のみが発着するホームとなっています。なお、夏場は「ギョーザステーション」などとして駅ナカの限定ビアガーデンになることもあります。

 JR東日本はB.B.BASEのために、自転車を押してそのままホームへ入れるように、両国駅西口の裏手に専用の出入り口を新たに整備しました。初列車の乗客も「この特別感もいいですね。いきなりワクワクさせてくれます」とにこやかです。

専用のスロープ出入り口を整備。B.B.BASEの乗客はここから直接ホームへ行けます

 車両は6両編成で、1~3号車と5~6号車に全99席を用意。全席指定で、1席/2席配列のボックスシートを備えます。4号車はフリースペースとして解放し、サイクリスト同士で交流できる場にしてあります。

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座席数は99席で全席指定。ゆったり仕様の座席スペースも魅力です
4号車は広々フリースペースに

 「交流スペースを設けてくれたのもいいですね。なにせ全員サイクリストですから。仲良くならないわけがないですよ」(スポーツナビゲーター 白戸太朗さん)

 運行は、週末の両国駅を出発駅とし、内房線(館山、和田浦行き)、外房線(勝浦行き)、成田線(佐原行き)、総武本線(銚子行き)を使う4方面へ週ごとに切り替わります。例えば、館山と和田浦へ向かう「B.B.BASE内房」は、土曜日と日曜日の7時39分両国発で9時55分館山/10時50分和田浦着、同じく17時10分館山発で19時38分両国着で運行。日帰り、宿泊のどちらにも対応できるようになっています。

 なお、B.B.BASEはびゅう旅行企画商品として販売されます。参考価格は、日帰りプランで1人6500円(往復)から、宿泊プランは現地の各ホテル宿泊料込みで1万円台半ば(往復、2人宿泊の場合)からです。

運転日と各コースの出発/到着時刻

 通常、日本で自転車とともに鉄道などの公共交通機関を利用するには、運行や乗客の安全のために車両を解体したり、折りたたんだりして専用の袋に収めて運ぶ「輪行」が必要。専用の設備を備え、それを不要にしたB.B.BASEは、サイクリストにとって「革命」なのだそうです。このように「専用」「特化」「工夫」で、新たな消費行動を喚起させ、ワクワクする「楽しい特別な体験」を提供する列車、今後ももっと増えていくことに期待です。

車体カラーやグラフィックもB.B.BASE専用デザインを採用。一度は乗ってみたいぞと思わせる特別感が心地いい
B.B.BASE(YouTube/JR東日本千葉支社公式チャンネル)

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