老舗「新宿バッティングセンター」が大雪で倒壊との誤解広まる 店「積雪に備え天井ネットを引き下げただけ」
新宿の老舗バッティングセンターが雪の重みで倒壊したとのうわさが広まっていますが、実際は安全対策で天井ネットを地面に引き下げていただけでした。
1月22日16時30分ごろからTwitterで、大雪の影響で東京都・新宿区の老舗バッティングセンター「新宿バッティングセンター」の天井ネットが倒壊したとのうわさが広まっています。同店を取材したところ、天井ネットは雪の重みで崩れたのではなく、事故を未然に防ぐために意図的に地面へ引き下げたものであり、店において倒壊は起こっていないと説明しました。
東京都は22日、気象庁から23区に4年ぶりの大雪警報が発布されるなど各地で大きな積雪に見舞われています。夕方ごろTwitterで一般ユーザーが、新宿バッティングセンターの天井ネットが地面に垂れ下がり、その上に積雪している様子を撮影して「新宿バッティングセンター 倒壊」とツイートしたところ、約2万6000回リツイートされるなど話題になっています。
写真は雪の重みで天井部が倒壊したとの誤解を呼び、「恐るべし雪の力」「雪をなめてはいけない」などの声が続出。また新宿バッティングセンターは開業30年以上、歌舞伎町の区役所通りにある老舗として知られており、「思い出のある店なのに」「しばらく遊ぶのはお預けか……」と名店が倒壊したと思って悲しむ声も相次ぎました。
実際の状況を店に確認したところ、天井ネットは積雪による倒壊に備えて夕方ごろからあらかじめ引き下げていたものであり、倒壊していないと説明。新宿バッティングセンターでは数年前に積雪によって支柱が折れる事態が発生し、その経験から大事をとって対策したのだそうです。マシンも雪の影響で稼働できないため、22日20時時点では営業を一時休止しているとのこと。
雪に不慣れな人にとっては確かに勘違いしやすい状況……今後は積雪時には事故だけでなくこういう対策も起こりうると頭に入れておきたいところです。いずれにせよ、名店が無事で良かったです。
(黒木貴啓)
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