スクエニ「星のドラゴンクエスト」ガチャ不当表示で集団訴訟に 1人で90万円以上課金したユーザーも
8人分で合計300万円超の返金を求めています。
スマートフォン用ゲーム「星のドラゴンクエスト」のガチャ表示が不当であったとし、ユーザーらによる集団返金訴訟が提起されていたことが分かりました。申し立て日は2017年12月7日で、ゲームを提供するスクウェア・エニックスに対し、ユーザー8人分、合計300万円強の返金を求める内容。担当弁護士によると、国内でガチャの表示を巡り集団訴訟に発展したのは「把握している限りでは、おそらく初のケース」とのこと。
問題となっているのは、2015年10月15日から2016年3月14日まで提供されていた「レジェンド宝箱ふくびき」(いわゆるガチャ)。同ガチャでは「天空のつるぎ」や「グリンガムのムチ」「おうごんのツメ」など、全11種類の「★5そうび」が期間限定で出現するとされていました。
同ゲームではガチャのレア度別提供割合も表示しており、それによれば「★5そうび」の出現率は7%。ただし「※★5そうびは、上記のそうびの他にも排出される場合があります」とも書かれており、「期間限定」の11種類がどれくらいの割合で排出されているかは表示されていませんでした。
原告らはこれに対し、「『排出される場合がある』という書き方では、期間限定“以外”のそうびは低確率で排出される(=期間限定そうびが当たりやすく設定されている)ように読めるが、実際には期間限定そうびは極めて低い確率で排出されていた」と主張。不実告知ないし優良誤認表示に該当するとして、購入したジェム(ゲーム内通貨)の返金を求めるとしています。なお、ジェム購入額は原告らによって差があるものの、最高では1人で93万円以上購入したユーザーもいたとのこと。
類似の事例としては、過去に「グランブルーファンタジー」で、期間限定キャラクター「アンチラ」だけ、同じレア度の他のキャラクターよりも出現率が低く設定されており(ユーザーのガチャ報告などからの推測)運営側が謝罪したことがありましたが(関連記事)、今回のように集団訴訟にまで発展するのは異例といえます。
「星のドラゴンクエスト」は、国民的人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの派生作品として、スクウェア・エニックスが2015年10月よりサービスしているスマートフォン用ゲーム。公式発表では、現在までの累計ダウンロード数は1700万回以上。
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