トローチ、「溶けてから30分は飲食非推奨」って知ってた? 正しいなめ方を専門家に聞いてみた(1/2 ページ)
うがい薬を使用する際は、うがい薬→トローチの順が効果的。
風邪などの際に処方される医薬品「トローチ」をなめる際には、「全部溶けてから30分くらいは飲食しないほうが良い」というツイートが話題を呼んでいます。トローチの正しい使用方法について専門家に取材しました。
話題になっているのは篠笛奏者の紅桜ゆと(@quow_yuto)さんによる「トローチの正しいなめ方」というツイート。現役薬剤師だというお父さんに聞いた「(1)かまずに口の中でゆっくり溶かす」「(2)できるだけ長く口の中に含んで溶かす」「(3)全部溶けてから30分位は、飲み物を飲んだり、食物を食べたりしない」といった注意事項がまとめられています。(1)と(2)については、なんとなく理解できますが、(3)については知らない人も少なくないようで、「勉強になったわー」「参考になります!!」といった意見が寄せられています。
ねとらぼ編集部ではより具体的な服用方法について、紅桜さんとそのお父さんにあらためて取材してみました。
現役薬剤師が教える「トローチの正しいなめ方」
トローチが処方された場合、薬剤師であるお父さんは患者さんに対して「トローチの正しいなめ方」と「うがい薬との付き合い方」について説明しているとのこと。
まずトローチはかんだり、飲み込んだりせずに「口の中で溶かしきる」ということが基本だとお父さん。こうすることにより、トローチの成分が口の中やのどにとどまり、細菌を殺菌してくれるのだそうです。しかし、なめ終わり直後に何かを食べたり、飲み込んだりしてしまうと、「口の中に残っているトローチの成分が食べ物と一緒にお腹に入ってしまう」ため、効果が薄まってしまうようです。
またトローチとともに処方されることが多い、「うがい薬」についてはトローチをなめる前に使用するのが望ましいとのこと。理由は前述と同様で、口の中にとどまっているトローチの成分をうがい薬で流してしまっては効果がないためです。「セットで処方された際にはうがい薬で口の中をきれいにしてからトローチをなめた方がより効果的」とのことでした。
内科医にも聞いてみた。
また編集部ではオンライン医療相談サービス「first call」の内科医にも、今回のツイート内容に関する見解を聞いてみました。
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