「日立駅でストリートこたつ中です」 Twitterがざわついた衝撃写真、実は寒さをしのぐ“苦肉の策”
会場は駅に併設された公民館扱いの展望スペース。市の許可のもとに行われています。
茨城県のJR常磐線日立駅付近で、2月中旬に「ストリートコタツ」を敢行したユーザーがTwitterで注目を集めました。投稿されたツイートには駅へつながる通路前で、ぽつんと置かれたコタツで温まる不思議な光景が。いったい何を思って始めたのか、編集部は投稿主の笑う狐(@waraukitune)さんに話を聞きました。
会場となったのは、駅に併設された「展望イベントホール」。日立市の公民館として扱われている施設で、笑う狐さんは市の許可を得たうえで、月1回程度のペースで「海駅Rest」というイベントを主催しているそうです。眺めの良い空や海を見ながら、ボードゲームや読書会、ヨガを楽しむ催しで、実にのんびりできそう。
しかし施設には空調や冷暖房設備が一切なく、冬場の開催時は寒さがネックに。1月の開催時は体調を崩すレベルだったといいます。そこで笑う狐さんは2月の開催を迎えるにあたり、施設側に相談しました。ところが駅付近ゆえに火気厳禁で石油ストーブは使えず、ハロゲンヒーターなどワット数の高い機器は、ブレーカーが落ちかねないため無理。思案の結果コタツを選び、イベントに持ち込んだのだそうです。
投稿された写真は、何かのパフォーマンスかと思わせる光景でしたが、つまりは「単にイベント時の寒さをしのぐために仕方なくやっていた」が事の真相。それでも通りすがったお年寄りが「若いもんが面白いことをしないと日立の街がさびしくなってかなわん。もっとやれ!!」と激励してくれたり、外国人が一緒にコタツへ入ってくれたりと、思いがけぬ交流が生まれたのだとか。また、ツイートが話題になったことで「海駅Rest」について地元紙からも取材を受けたそうです。
ただ、件の写真のおかげで母親にも気付かれ、電話で説教されてしまったとも……ドンマイ!
(沓澤真二)
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