“アイディアの卵”を出さないと決めた青年は…… 童話「ガチョウと黄金の卵」がベースの創作漫画
顔芸からのツッコミにも注目です!
イソップ寓話の「金の卵(ガチョウと黄金の卵)」をベースに、学校で“アイディアマン”と呼ばれていた青年を描いた創作漫画が、Twitterで「幸せな世界」「深イイ話」だと話題になっています。
幼いころからアイディアがどんどん出た主人公。最初は褒められることもあって学校で積極的に発言していましたが、次第に周囲からアイディアをあてにされるようになり、“アイディアマン”と名付けられては全てを丸投げされるように。しかし案を出せば「言い出しっぺだから責任を持て」と、良いように使われるだけと気づいた彼は、二度とアイディアを出さないことに決めてしまいます。
それでも、学校の文化祭の話し合いで決まった案には納得がいっていない様子で、ポコポコと頭の中で生まれては転がる“アイディアのたまご”。さらに帰宅すると、妹が自分で描いている漫画について「主人公の女の子と相手役がどうやって出会うかが思いつかなくて」と話し出し、再び頭の中でポコポコとたまごが生まれます。
その妹の相談にもアイディアは話さず「別に創作に正解も不正解もないだろ」と適当に流していたところ、キラキラした目のお父さんから「食パンくわえた女の子が曲がり角で転校生とぶつかるってのはどうだい?」というまさかの案が提案されます。これには主人公もドン引きするような驚きの表情を隠せず、「古過ぎるっていうかもう1周回って新しいかもしれないレベル!」と衝撃を受け震える姿が。
しかし会話はこれで終わらず、「いいかもしれない!」とこちらもまさかの反応を示す妹。開いた口が塞がらなくなった主人公は2人を見て「あっこれほんとにいいと思ってる顔だ!」と信じられない様子。なんとか口にするのは我慢していますが、主人公も思いっきり感情が顔に出ちゃってます。ビックリし過ぎてもはや顔芸になってる……!
するとその夜、再び妹に漫画のことを相談されたところで、べつに妹は仕事を押しつけようとしているわけではないと気づき、「面白い漫画を描こうとしているだけで……しかし……」と揺れ出す心。そして妹が思いつかず、少しずつしか進まない物語を読んでたまらなくなった主人公・お兄ちゃんは、頭の中に生んでいたアイディアのたまごを妹にすべて披露(!)。するとたまらずワクワクする瞳になった妹は、素晴らしい速度で漫画を描き上げ、それを読んだ兄は笑い泣きしながら「おっおもしれえぇ!」と幸せそうな表情を浮かべるのでした。
ラストには、それから毎週金曜は兄がアイディアのたまごを生み出し、妹が作品にする良い週末になったことが語られ、元の童話とは違うほっこりするハッピーエンドとなっています。個人のスキルがベストな方向で発揮されるシーンはやっぱり最高に爽快だ!
同漫画は、漫画家・おのでらさん(@onoderasan001)による『コミケ童話』シリーズのうちの一つで、他にも『桃太郎』や『ウサギとカメ』といった童話をベースとしたストーリーが多く投稿されています。昨年の11月には『コミケ童話全集』としてコミックスが発売され話題になりました(関連記事)。
コメントでは他にも「妹ちゃんのいいお顔にこちらが泣きそう」「最後は心から良かったと思えました」など、笑いだけでなく感動した人の声が多く寄せられ、「すごい好き」「読んでて気持ちいい」と人気を集めています。
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