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「残念で悲しい」 ひょっこりはんのネタBGMが著作権侵害? 音源配信のmora「よしもとからの連絡待ち」

「はい、ひょっこりはん」で芸能界にもファン多数(追記あり)。

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 芸人の「ひょっこりはん」さんがネタに使用しているBGMが、著作権侵害にあたるのではないかと指摘されています。作曲者がブログで「本当に残念で悲しいです」と心境を明かしています

GirlsAwardで“ひょっこり”ポーズを決めるひょっこりはんさん(中央)

 ひょっこりはんさんは、マッシュルームカットに黒縁のメガネ、白のタンクトップに赤い蝶ネクタイがトレードマークの芸人。日テレ系「ぐるぐるナインティナイン」のワンコーナー、「おもしろ荘」に出演したことからブレイクしました。

 軽妙なリズムに合わせて「はい、ひょっこりはん」という掛け声とともに、“ひょっこり”と姿を現すネタが好評を博し、乃木坂46の白石麻衣さんや女優の綾瀬はるかさん、永野芽郁さん、俳優の斎藤工さんも同様のネタを実演するなど芸能界にもファンが多いことで知られています(関連記事)。

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 今回物議を醸しているのは、そのネタで使用されているBGMについてで、作曲者が自身のブログで「ひょっこりはんによる当サイト楽曲への著作権侵害について」というエントリーを公開し、波紋を呼んでいます。

 作曲者でフリーBGM/音楽素材サイト「MusMus」の管理人・watsonさんよると、ひょっこりはんさんが使用しているのは「sonorously box」という楽曲で、通常、曲の使用は無償ですが、ひょっこりはんさんの使用状態は「著作権表記をしていない」「著作権表記をしない場合の利用料を支払っていない」「他の企業などに『フリー音源』として二次配布を行った」と3つの違反利用状態になっているとのこと。

【6月3日14時50分追記】MusMusでは音楽素材ファイルへの直リンクを禁止していることが分かったため、リンク先を楽曲紹介ページに変更いたしました。お詫びして訂正いたします。

ネタ音源は音楽配信サイト「mora」でも配信中……(moraより/画像は編集部で一部加工しています)

 watsonさんが2018年4月初旬に規約違反にあたる動画(ひょっこりはんの正しい #キャベバンバン/日清食品)について、日清食品に問い合わせたところ、二次配布が発覚。その後ひょっこりはんさんサイドにコンタクトし、「後追いで規約に準じていただければ良い旨」を伝えたそうです。しかし、5月末に楽曲が改変された上で販売されていることに気付き、抗議と販売停止依頼を要望しましたが、5月31日までに何も進展しなかったことからブログでの告白に至ったとしています。

ひょっこりはんの正しい #キャベバンバン/日清食品(楽曲はMusMusのもの)

 watsonさんが最も問題視しているのはmora、レコチョクなどでひょっこりはんさんのネタ音源が販売(配信)されていること。どちらも原曲そのままではなく、ところどころメロディを変えるなど微妙にアレンジが施されていますが、全体の印象としては、watsonさんの「sonorously box」に非常に似た曲となっています。

 watsonさんはブログで、「そもそも『二次配布』は違反の中でも被害が大きいとても悪質なものと考えていますが、きちんと対応いただければ不問にするということ自体当方の好意でしかありませんでした」「今回気づいた楽曲改変・無許可販売はそれを足蹴にされたという思いで非常にショックを受けています」と心境を語っています。

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レコチョクでもネタ音源は配信中(レコチョクより)

 ねとらぼ編集部が「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」に本件について問い合わせたところ「把握している」とのこと。対応等については「現在調査中です」との回答がありました。

 なお、6月1日10時30分現在、mora、レコチョクともに配信ページから楽曲は削除されていません。このことについてmoraは「関連のニュースは拝見しました。よしもとさんからいただいた楽曲を配信しているので、現状、よしもとさんからご連絡が来るかどうかを待っている状態です。もしご連絡があり、対応が必要になった場合はすぐに対応できるように準備しております」とのことでした。またレコチョクは「担当者が不在にしております」と回答しました。

 またひょっこりはんさん自身は現時点で沈黙を守っていますが、SNS投稿のリプ欄には非難の声が相次いで投稿されています。

(Kikka)

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