君は”ヒプマイ”を知っているか!? 女子歓喜の声優ラップバトル「ヒプノシスマイク」の魅力を徹底解説(2/2 ページ)
ヒプマイとは一体なんなのか?――“ヒプマイの沼”の住人に聞きました。
ヒプマイの魅力その4:中毒性の高いPV
まずはこの映像を見てみてほしい。第1弾のアンセムソングである。
それから、この映像を見てほしい。第2弾のアンセムソングだ。
……お分かりいただけただろうか?
一言でいえば、吸引力がすごい。そしてその吸引力が変わらない。
次々に繰り出されるライム……リリック……ただでさえ情報量が多い曲だというのに、これにさらに映像が付いてとてつもない中毒性を生んでいる。
私個人の話になるが、このPVを見ている5分半は、その時している全ての行動を封じられる。1秒たりとも聞き逃し、見逃しがないようにと耳をかっぽじって目をかっぴらいてしまうためだ。大げさではなく恐らく100回以上は見ている気がするので、10時間以上動きを封じられている計算になる。それでもまだ封じられ足りないとばかりに今日もまたYouTubeリンクを開いてしまう。
ヒプマイの魅力その5:異能力バトル的世界観
世界観も一風変わっている。
「H歴 武力による戦争は根絶された…争いは武力ではなく人の精神に干渉する特殊なマイクにとって代わった。その名も【ヒプノシスマイク】このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経等に作用し、様々な状態にすることが可能になる」(公式サイトより引用)
ヒプノシスマイクの舞台は、女性だけが特権的な権力を持つ女尊男卑の社会。そして武力に代わるのが「精神に干渉するマイク」。虐げられた男性が取れる唯一の武器、それがヒプノシスマイク。彼らはただラップをしてるのではない。ラップバトル自体がガチでバトル、戦闘行為なのだ。
クーーーッ! 良い!!!!!!! ヒプマイでは「ペンは剣よりヒプノシスマイク」という謎のフレーズが繰り返されるのだが、以上の舞台設定を飲み込むとこれがボディーに効いてくる。
ヒプマイの魅力その6:箱推しが楽しい「ディビジョン制」
そんな世界観でヒプマイのメンバーたちは何をしているのか。ズバリ、領土の獲得である。
「男性は中王区以外のシンジュク・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、イケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン等の区画で生活をすることになる。各ディビジョン代表のMCグループがバトルをし、勝った地区は決められた分の他の領土を獲得することができる」(公式サイトより引用)
早い話がラップによる陣取り合戦。領土を獲得して一体何になるんだろうという疑問はありつつ、言いたいことはただ1つ。箱推しって楽しいじゃないですか。アイドルものでも、舞台ものでも、なんでも。
兄弟愛がほほえましいイケブクロ・ディビジョン。
裏社会に生きる者たちの危うい絆を感じるヨコハマ・ディビジョン。
ぶっ飛んだ個性の集合体であるシブヤ・ディビジョン。
そして、病める街で不器用に寄り添いあうシンジュク・ディビジョン。
……全てのディビジョンが甲乙つけがたい。もうみんな好き!!!!!
個別のキャラクターはもちろん、キャラクター同士の関係性やグループとしての雰囲気も含めて好きになれる。そんな箱推しができるありがたさよ……。
ヒプマイの魅力その7:ほのぼのなドラマパート
こうしたキャラクターと世界観と“人間関係”が、アニメでも漫画でも小説でもなく、CDで展開されている。「しかし曲だけの展開でよくここまで盛り上がれるね?」と思ったあなた。ヒプノシスマイクにはいわゆるボイスドラマ、Drama Trackもあるので安心してほしい。
YouTubeで公開されているDrama Trackはそれぞれのディビジョン結成までを描いた前日譚だ。さぞ血で血を洗う戦いかと思って聞き始めると、これがまた、超ほのぼのとしているので驚く。もちろん時には緊迫した場面も含まれるものの、基本的にはドタバタまたはほのぼのの2択展開で、心がほんわかしてくる。その後もう一度ハードなラップを聞くと、まるで交互浴のように精神が整ってくる。
またDrama Trackにはヒプノシスマイクでのラップバトルシーンが存在するのだが、これもまた大きな見どころだ。マイクを付けるとどこからともなく流れてくる音楽、ワンフレーズの応酬、互いのラップの破壊力でダメージを受ける男たち……映像がないため今はまだ想像で補うしかないが、なかなかすごいシチュエーションだ。ぜひ舞台化もしていただきたい。
ヒプマイの魅力その8:まだ供給が少ない!!
アンセムソング、個別曲、Drama Track、その他不定期で開催されるニコ生などで設定の補完が随時行われているヒプノシスマイク。そうはいってもアニメも漫画もゲームも存在していないため、展開の少なさに渇望感を覚えるときもある。だが逆に今まっさらというのが、たまんねぇという説もある。ヒプマイには余白があるのだ。
例えば、各ディビジョンのリーダーがかつて所属していたという伝説のチームThe Dirty Dawgの確執。「絶対なんかあっただろ?」とニヤニヤしながら勝手な妄想を広げてしまう。その他にも各キャラクターのバックボーンについてなど、今後明かされていく設定が多いのも楽しみの1つだ。
各ディビジョンがガチンコバトルを繰り広げるBattle Seasonはまだまだ始まったばかり! 第1弾である「Buster Bros!!(イケブクロ)VS MAD TRIGGER CREW(ヨコハマ)」に続き、7月には「Fling Posse (シブヤ)VS 麻天狼(シンジュク)」のバトルCDが発売する。
今から最旬を迎えること請け合いのヒプマイ。君も声優×ラップバトルの世界に来ないか!?
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