ニュース

水害でぬれた古い記録、あきらめて捨てないで――岡山の歴史資料保全団体が応急処置方法を周知

防カビのため消毒や乾燥などを施したうえで、連絡・相談してほしいとのことです。

advertisement

 西日本に大きな被害をもたらした大雨は、人や家屋だけでなく、古文書や古書、日記などの貴重な歴史資料にまで被害を及ぼしているおそれがあります。事態を受けて、ボランティア団体の岡山史料ネットはTwitterで民間所在の資料の保全を呼びかけました。

紙くずのように見えるものでも、実は貴重な歴史資料である場合がよくあるので、捨ててしまう前に確認してほしいとのこと

 災害から歴史資料を守る活動をしている同団体は、水にぬれた資料の応急処置方法も紹介しています。「冊子は無理にこじ開けない」「天日やドライヤー等で急激に乾かさない」としたうえで、ライフラインの状況が許す範囲内で処置してほしいと説明しています。

応急処置をしたうえで、同団体など専門家に相談を

 水でぬれた資料の場合は防カビのため、消毒用エタノールを噴霧(可能であれば1日1回)。通気性の良い場所で陰干しをして乾かします。キッチンペーパーではさんで吸水させる方法もあるとのことです。

advertisement

 資料が泥までかぶってしまっている場合は、大きな泥の固まりなどを落として消毒用エタノールを噴霧。そのままの状態でビニール袋に入れ、専門家と相談してほしいとのことです。なお、可能であれば、冷凍庫で凍結させるのがベストな防カビ対策だそうです。

 どの方法も簡単な応急処置なので、完全な修復には専門家の手が必要。岡山史料ネットでも相談を受け付け、資料の整理や一時保管などの対応をしています。

(沓澤真二)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  4. “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  5. 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  6. 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  7. 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  8. 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  9. プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  10. 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示