あれ? 「自動運転機能」は……? センサーてんこ盛りの超ハイテク車「アウディ・A8」日本上陸(1/2 ページ)
特に自動運転の実現に近いとされる量産車。【写真43枚】
アウディ ジャパンは9月5日、新型「A8」を発表。2018年10月15日に発売します。
A8はアウディの最上位セダン。ステータスとともに、同社の最新技術を披露するショーケース的役割を担う車種です。例えば1994年登場の初代モデルではW型12気筒エンジンを市販車として初めて採用。その後もフルLEDヘッドライトや最新インフォテインメントシステムなどをいち早く導入し、先だって2017年に海外で発表されたこの新型A8も「自動運転レベル3を実現する」として大きな話題になりました。
今回の発表では、法整備が追い付いていないことを理由に自動運転機能について触れられておらず、報道によると機能は封印されているという話ですが、自動運転の実現に大きく寄与する「レーザースキャナー(LiDAR)」を始め、ミリ波レーダー、カメラセンサー、超音波センサーなど、最大23個ものセンサーはそのまま備えます。
これらを駆使し、まずは高精度な運転支援機能を実現します。2019年には「AIアクティブサスペンション」の導入も明らかにしました。前述したレーザースキャナーと各種カメラ、センサーを使い、路面状況を先読みした上でサスペンションを能動的に制御する機能です。
搭載する主な高精度運転支援機能
- 見通しの悪い交差点で危険を検知して防ぐ「フロントクロストラフィックアシスト」
- 全方位からの事故を予防して被害を軽減するという「プレセンス360」
- 車間距離を保ちながらクルーズコントロールで走行できる「アダプティブクルーズコントロール」
- 車線を識別して車両のはみ出しを防ぐ「アクティブレーンアシスト」
- 渋滞時に前走車に自動追従する「トラフィックジャムアシスト」
- 路面の凹凸を先読みしてストロークを能動的に制御する「AIアクティブサスペンション」(2019年導入予定)
- 側面衝突が避けられないとセンサーシステムが判断した場合に、ボティーの片側を80ミリ浮かして強固なサイドシルで衝撃を受け止めるように自動動作する「アクティブセーフティ機能」(2019年導入予定)
パワートレインは、3リッターのV型6気筒ターボエンジン、または4リッターのV型8気筒ツインターボエンジンと、マイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)を搭載。ボディーはアルミニウム、マグネシウム、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)などの素材を組み合わせて構成し、軽量化と剛性の向上を図っています。
インストルメントパネルには、「MMIタッチレスポンスコントロールシステム」と呼ばれる2つの大型ディスプレイを搭載します。コネクテッドカー化できるLTE通信モジュール「Audi connect」も用意します。
価格は3リッターエンジン搭載の「A8 55 TFSI quattro」で1140万円から(税込、以下同)。最上位の4リッター/460馬力エンジン搭載のロングボディー仕様「Audi A8 L 60 TFSI quattro」は1640万円です。
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