北海道地震被災者のレポ漫画がためになる 「ラジオとSNSが救いに」「モバイルバッテリーはいっぱい用意」(1/2 ページ)
道具や食料を備蓄する大切さがあらためてよく分かります。
北海道胆振(いぶり)東部地震発生当時、現地はどのような状況だったのか――北海道在住の漫画家、あきの実(みのり)さん(@hiroakino)が詳細なレポート漫画をTwitterとpixivで公開しました。絵柄はコミカルでありつつ、深刻な状況で困ったことや講じた対策などが生々しく描かれており、有事に備える参考になります。
地震が発生した9月6日の3時ごろ、あきのさんは寝ずにゲームと動画を楽しんでいました。すると本棚が倒れるほどの振動が部屋を襲います。その手前で横になっていたあきのさんは、あわてて飛び退いて事なきを得ましたが、眠っていたらただでは済まなかったと思うと恐ろしい。
ゆれはほどなくして収まったものの、災害時は事後の暮らしも大変。家族の安否確認をしたときに母親から勧められ、ポットやボウルに水を溜め始めます。すると今度は停電に見舞われ、あきのさんは困ることに。ただ、このとき運良くスマホも2個のモバイルバッテリーもフル充電されていたので、心にゆとりが持てたといいます。
ラジオ機能付きのMP3プレーヤーや、ペンライトを買ったばかりだったのも幸いでした。情報源や明かりを確保したあきのさんは安心し、朝にはインフラも復旧するだろうと就寝するのでした。
しかし10時前に目覚めたところ、電気も水道も止まったまま。思った以上に事態が深刻だと気付いたあきのさんは、水や携帯食料、充電器といった必需品をバッグにまとめるなど対策を始めます。そして日が照っている間に防災グッズの用意をと、ラジオや筆記用具、通帳と印鑑、着替えや衛生用品など、家の備えを確認。Twitterでの情報収集が大いに役立ったそうです。
ひとしきりの対策が済んで落ち着いたところ、今度はキャリアの電波が不通に。アナログで絵を描く元気もなく、信号が止まっている状況で外出するのもはばかられ、仕方なくまた眠るのでした。
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