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「スタッドレスだけではダメなの?」 2018年冬、突然変わる「チェーン規制/義務化」に雪国ドライバー困惑

早ければ2018年12月上旬に施行。

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新たに導入予定の「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」の規制標識

 2018年冬、大雪時などに出る「チェーン規制」の定義が大きく変わりそうです。

 冬の道路では、交通や人員の危険防止と道路の保全を目的に「チェーン規制」が行われることがあります。危険なので、タイヤチェーンなどの滑り止め装置を装着していなければこの先通行してはなりません、と規制するものです。

 自治体によって対応に多少の差はありますが、これまで一般的には、チェーン規制がされていたとしても、タイヤチェーンに限らず、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを装着していれば通行できました。しかし2018年冬から、一部の道路・区間で「タイヤチェーンの必着」が義務化される見込みです。内閣府および国土交通省は「タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め」を示す道路標識(電子標識含む)の新設などを盛り込んだ「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(昭和35年総理府令・建設省令第3号)」の一部を改正する旨を告知しました。2018年11月28日までパブリックコメントを実施し、早ければ2018年12月上旬に施行されます。

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 この変更、ネットではどう受け止められているのでしょうか?

「チェーン規制の変更/明確化」についての反応


期間:11/13~11/21

ポジティブ:13.7%

ネガティブ:86.3%

 調査期間においてはネガティブな意見が多いようです。ただ、「スタッドレスだけではダメなの? 違反になるの?」「スタッドレスにもチェーンを付けるの?」「全車両で強制なの?」といった、これまでとどう変わるのかについての疑問だけでなく、「圧雪場面だとスタッドレスのほうが有用だと思う」「沖縄を除き、冬季のスタッドレスタイヤ装着の義務化を。その前提なくして、チェーン規制は無意味」といった前提を問う意見も多くありました。

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盛り上がり


期間:11/13~11/21

 パブリックコメントを開始した2018年11月15日昼頃からツイートが急増し、いったん落ち着きつつも11月21日ごろまで緩やかに続いています。また、後日に予定される施行日決定や施行日の直前、直後にも再び盛り上がりそうです。

チェーン規制と一緒に投稿されたワードは?


期間:11/13~11/21

 併せて新設される「標識」(冒頭の画像)とともに、「罰則」「違反」などから、「戸惑う」「困る」「ややこしい」「めんどくさい」など、規制が強化されるのか? それならばどうするのか? といった不安から来ているとされるネガティブ傾向の単語が多く並びました。

多く反応した都道府県は?


期間:11/13~11/21(ソーシャルメディア利用度と比較した相対値)

 東北、北陸の多雪エリアで多く反応がありました。特に青森県の反応が高かったようです。

 なお、ウェザーニュースが2018年11月に実施したユーザー調査によると、沖縄県を除く全国のタイヤチェーン所有率はおよそ25%でしたが、北陸は8%、北海道は10.2%と、豪雪地域で所有率が低い結果が出ていました。これは「定常的に雪が降る地域では、冬用タイヤの装着率は高い反面、チェーンは用意していない人が多い」と同社は推定しています。

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反応した年齢層の割合は?


期間:11/13~11/21

10代:7.5%

20代:30%

30代:40%

40代:20%

50代:2.5%

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 ツイート投稿者の年齢は20~30代が中心でした。

男女比は?


期間:11/13~11/21

男性:71.6%

女性:28.4%

 男性からの反応が大多数でした。

まとめ

 今回の改正は、大雪時にタイヤチェーンを装着していない車両の通行を禁止する標識を新設して「この標識を示す道路・区間ではチェーン装着必須」と、これまで曖昧だった「チェーン規制の定義を明確化」すること、そしてこの背景には「冬用タイヤを過信したチェーン未装着の車両が立ち往生して起こしてしまうさまざまな実害」への対策があります。

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(参考)「今後のチェーン規制による通行制限」の狙いと通行制限の方法(出典:国交省資料「この冬の大規模滞留事例と大雪時の道路交通確保対策の主な取り組み」)

 ただ、これまで大丈夫だったのに、所持していなければ違反になるのか/通れなくなるのか/買わなければならなくなるのか──といった、特に冬はスタッドレスタイヤに履き替える地域にいる人から困惑の声が多く上がっています。情報がまだ少なく、誤解を生んでいる部分もあるため、以後の十分な告知と周知が必要です。併せて、スタッドレスタイヤを履いているからといって全ての雪道に万全ではないことも念頭に置き、念のためチェーンも備えておこう、という意識を持つこともあらためて大切といえます。

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