北海道・東北地方の方言「~さる」「~さった」が何だか便利であったかい 見えざる力のせいにできる?
押ささったんならしょうがない。
北海道・東北地方で使われる「押ささる」「食べらさる」などの方言を紹介した漫画がTwitterで話題になっています。
例として挙げられているのは、テレビのリモコン操作を間違えてしまった場面。音量を大きくしようとしたのにチャンネルボタンを押してしまった場合、標準語では「チャンネルボタン押しちゃった」といった表現になるところを、北海道・東北地方では「チャンネルボタン押ささった」と表現。「~さる」「~ささった」には、自分の意志ではなく“幽霊のような何か”に働きかけられて、そうせざるを得なかったというニュアンスがあるとしています。
もう1つの例として、おいしいものを食べている場面で発せられる「いくらでも食べらさる」という表現が紹介されています。食べ過ぎても自分のせいではない、というわけです。
この漫画はcakesに掲載されている「母が死んだら、困る。」の番外編。作者は青森県出身のあべぴより(@abeyoriyori)さんです。
リプライ欄には「自分も使います」「便利な言葉ですね」「関西人が物をなくした時に使う『○○どっかいった』と似ていますね」といったコメントが寄せられています。
中には「東北ですが、うちのあたりでは使いません」「言葉は使うけれど、幽霊のせいと思ったことはないです」といった意見も。どうやら北海道・東北全体で共通の言い回しではなく地域差があるようです。
あべぴよりさんは自分のアカウントで「~さった」のニュアンスに関するアンケートを実施。「単純に不可抗力の意味で使う人も多い」「山形・宮城・福島に近くなるほど使う人が減る」といった調査結果をまとめた漫画「番外編の番外編」も公開しています。
画像提供:あべぴより@cakes連載中(@abeyoriyori)さん
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