飼うまでは「犬が死んだくらいで」と思ってたけど―― おっさん漫画家と3本足ワンコの漫画がグッとくる(1/2 ページ)
いとおしくなるちょんぴーちゃん。
小学館が運営するやわらかスピリッツで連載中の「ぼくと三本足のちょんぴー」。一人暮らしをする“おっさん漫画家”の小田原ドラゴンさん(@odawaradoragon)とミニチュアピンシャーの“ちょんぴー”ちゃんの日々をつづったエッセイマンガです。
“人間とペット”という関係性を超え、「1人と1匹の家族」として彼らが過ごす日々は、クスっと笑える小ネタとじんわり心が温かくなるエピソードが満載。ミニチュアピンシャーなどの小型犬と暮らす人なら特に「そうそう!」とうなずいてしまう、小型犬あるあるも詰まっています。
第1話「朝の攻防」では、とにかく朝ごはんを食べたいちょんぴーちゃんと、まだ寝ていたい小田原さんの攻防戦が見られます。最初は朝9時だった朝ごはんタイムは、日がたつにつれ8時半から8時、7時へと、ちょんぴーちゃんに強引に起こされてどんどん早まることに。
「おい! なんかジリジリと早められてるぞ……!」と小田原さんが焦るものの、ちょんぴーちゃんの勢いはとどまることを知りません。顔を高速でなめまわしてきたり、鼻のすぐ側でオナラをしたりと、あの手この手で起こそうと格闘してくるちょんぴーちゃん。ついには、朝4時という早朝過ぎる時間の朝ごはんタイムをゲットしてしまうのでした。ちょんぴーちゃん、あっぱれ!
とにかく元気で天真らんまんなちょんぴーちゃん。初めて小田原さんのお家に迎え入れられた日のエピソードからも、その元気っぷりが伝わってきます。
ちょんぴーちゃんと暮らし始めるにあたって、犬に関する本をたくさん読み、カリスマドッグトレーナーの番組を見るなど何度も予習を重ねた小田原さん。万全の準備をしたつもりでちょんぴーちゃんを家に迎え入れますが、箱から出た瞬間は大人しかったものの、すぐにグルグルと力いっぱい走りだすちょんぴーちゃんにぼうぜんとしてしまいます。
勢いのあまり壁に激突してしまうなど、その姿はまるで暴走機関車! 記念すべき同居1日目は、小田原さんの予想外のものとなってしまうのでした。
そんな元気いっぱいのちょんぴーちゃんですが、ある日左前脚の付け根にガンが発覚。獣医師さんから「脚ごと切断したあと、放射線治療を行ったほうがいい」とすすめられてしまいます。
ちょんぴーちゃんを飼うまでは、愛犬の“病気”や“死”を悲しむ人を見ても共感できなかった小田原さん。でも今は、「ちょんぴー死んじゃったら半年くらい何もできない」と思いつめてしまいます。
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