フェラーリ絶対許さないマンと化した激おこフォードが作った「GT40」プロトタイプが米オークションに出品(1/2 ページ)
フェラーリとフォード、因縁深い歴史を持つマシン。過去には7億円で落札されたことも。
クラシックカー専門の米オークション「Mecum」で、1964年にフォードが開発したレーシングカー「GT40」のプロトタイプ(試作車)が出品されることになり、世界中のクルマ好きから注目が集まっています。
GT40は、1960年代に欧州で組織されたフォード・アドバンスド・ビークルズが開発・製造したレーシングカー。フォードは当時、経営難にあったフェラーリに買収を提案するも、スポーツ部門を守りたいエンツォ・フェラーリが拒否したことで白紙になってしまい、この反旗にフォードII世は大激怒。
ルマン24時間耐久レースにおいて、60年から65年まで6年連続で優勝するという圧倒的な強さを誇ったフェラーリを倒すべく、惜しげもなく資金と人材が投入され、マシン開発が進められました。
今回オークションに出品されたのは1965年に製造されたプロトタイプ「GT/109」。たった5台(4台とも)だけ生産されたロードスター型で、Hi-Po 289 CIレーシングエンジンのほか、初代オーナーであり当時のチームを指揮していたキャロル・シェルビーによって数多くの実験的な仕様が与えられています。
オークションは2019年1月3日から13日にかけて開催される予定で、GT/109は12日に登場する予定です。落札価格については推定が難しいものの、2014年4月に形式違いの「GT/104」が700万ドル(当時7億円)で落札されたほか、同型プロトタイプ「GT/108」が同年8月に693万ドル(当時7億円)で落札されており、今回も同等以上の価格で落札されるのではと予想。クラシックカー業界の価格帯は上昇傾向が続いているので、場合によっては10億円以上の高額取引となる可能性もありますが、果たしてどうなるやら。オークション結果が楽しみですね。
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