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故郷を知らない生体兵器を描いた漫画「足長ギイの帰還」が心に刺さる 「泣ける」「家族を大切にしたくなった」の声(1/2 ページ)

思わず「おかえり」を言いたくなる。

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 終末感ただよう世界を舞台に、故郷を知らない生体兵器が「帰還」するまでを描いた漫画がTwitterで話題です。作者はくらげバンチで「部長が堕ちるマンガ」を連載中の中村朝(@nakamura_asa)さん。

 主人公は生体兵器のギイ。製造後すぐに雲を見下ろす高高度へと送られ、空から攻めてくる「敵」を監視する任務にあたっています。上半身は感情を備えた人間そのものですが、腰から下はケーブルを兼ねた「脚」で地上に固定されており、自由に動くことすらままなりません。

戦争に生体兵器が投入される世界のお話

 そんな境遇から「地上」の世界を知らないギイですが、友達と呼べる相手が2人だけいました。有線通信で地上から彼をサポートする管制官のギガベルトフと、週1回のメンテナンスのためにやってくる調整師のガートルートです。

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娯楽と呼べるのは友人との会話だけ
初めて歌を耳にするギイ
「思い出」「山」「親」……。歌詞はギイが触れたことのない単語で溢れていました

 2人にとってギイは弟のような存在なのでしょう。必要な業務が終わった後も雑談に花を咲かせたり、軍事回線を使って「音楽」を聞かせてあげたり、何もない空の上でも退屈しないようにと手を尽くします。ですが彼らの優しさとは裏腹に、ギイは友人たちと会えない時間の「寂しさ」を学習していくのでした……。

ある日、ギイの通信回線に異常が発生してしまいます
どれくらいの時間が経ったのでしょうか
「寂しさ」を自覚するギイ

 そんなギイが地上へと帰るまでが描かれる本作ですが、物語の最後には胸を締め付ける切ない結末が待っています。Twitterでは「ギイの選択が泣ける……」「家で待っている家族を大切にしたくなった」といった温かい感想が寄せられました。

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