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欅坂46よ、魂で“ガラスを割れ!” リハ2日間の取材メモと見どころを紹介 第69回NHK紅白歌合戦特集(1/2 ページ)

【ネタバレ注意】2日間の紅白リハで感じたのは小林由依という存在の変化。

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 欅坂46が12月31日に放送される「第69回NHK紅白歌合戦」で自身初のミリオンヒットを記録した「ガラスを割れ!」を披露します。紅白本番を前に、音合わせとリハーサルを2日間にわたって取材した記者が取材メモや今年の紅白パフォーマンスの見どころをまとめました。以下、ネタバレにご注意ください。

紅白歌合戦で「ガラスを割れ!」を披露する欅坂46

12月29日:音合わせ

 デビューから3年間にわたりセンターを務めてきた平手友梨奈さんが、腰部打撲・左仙腸関節捻挫による仙腸関節不安定症、両手関節捻挫による遠位橈尺関節痛の診断を受けたことにより、紅白本番では小林由依さんがセンターを務める予定の欅坂46。12月29日に行われた音合わせ(リハーサル)には本番に出演する1期生メンバー16人が出席しました。

紅白歌合戦でセンターを務める小林由依さん

 野外フェスなどで着用している赤い衣装で登場したメンバーたちはまず、ステージの床に貼られたバミリ位置などを入念に確認。今回センターを務める小林さんは静かに体を動かしながら振りをおさらいし、パフォーマンスに向けて気持ちを高めていきます。

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 1年ぶりの大舞台を前に、少し緊張気味なメンバーたちでしたが、振り付けを担当するダンサーのTAKAHIROさんが姿を見せると全員がより真剣な表情に。音合わせをする前にフォーメーションや振りのチェックをしていきます。当初はTAKAHIROさんがイントロの部分など歌いながら全員で動きの確認を行っていましたが、途中からは小林さんら数人のメンバーがアカペラでイントロやサビを歌唱し、TAKAHIROさんがそれに合わせて「はっ!」「いくよ~!」と気合を入れるポイントや決めポーズについて声掛けをするスタイルになりました。さまざまな取材をしていても、こうしたリハーサルを見る機会はないので、なんだか新鮮です。

TAKAHIROさんは丘みどりさんのステージの演出も担当(関連記事

 特に重点的に確認していたのはステージ上の大階段を使った演出。1期生メンバー16人にダンサー軍団が加わり、一糸乱れぬ前進が迫力を生むポイントですが、3列目の最左端で移動距離の長い齋藤冬優花さんからは「(カウント通りに)いけないです」という相談も。すぐにTAKAHIROさんが齋藤さんや周囲のメンバーと細かい修正について話し合い、準備が整っていきました。

 そしていよいよ始まった音合わせでは冒頭、しゃがんでいたメンバーたちが「OH OH OH OH OH…」という歌唱に合わせて立ち上がる場面で、手を胸の前に掲げる欅ポーズが追加されていることや、小林さんを守屋茜さん、織田奈那さんら4人のメンバーで飛ばすアクロバットがあることなどが判明。「音楽の2018」で平手さんを前に飛ばしたことで話題になった“平手キャノン”の小林さんバージョンが初披露されるようです(以降、小林さんの愛称を取って“ぽんキャノン”と呼びます)。

 そして間奏部分ではメンバーの元へ黒い衣装とキャップをまとったダンサーたちが合流。円陣の体制になったあとは、“高速足踏み”の振り付けが追加されていました。このとき、音合わせ前にTAKAHIROさんが確認していた「全員の足踏みが同じタイミングでピタッと止められるか」に注目してみましたが、全員きっちりとそろっていた様子。この日の音合わせリハーサルを一発で決めました。

12月29日:囲み取材

 その後は、小林さん、菅井さん、渡邉理佐さん、土生瑞穂さん、長濱ねるさん、小池美波さん、守屋さんの7人がフォトセッションと囲み取材に出席。注目度の高さから数多くの報道陣がフラッシュを光らせる中、手を振ったり、欅ポーズも自然にこなしていました。

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注目度の高さからたくさんフラッシュが光ったのでフォトセッションのあと、長濱さんは目をしばしばさせていました(申し訳ない)

 囲み取材では「3年連続の紅白出場に慣れたか」を聞かれ、「紅白という大舞台に出させていただけることは本当にうれしいんですけれど、毎回緊張はしますし、メンバーと『緊張するね』と会話をしています」と菅井さん。力を合わせて本番ギリギリまでパフォーマンスの練習をしたいと話します。

 また平手さんの紅白出演の可能性について聞かれると、菅井さんは「今ケガをしてしまっているので、その治療の方に専念してもらって。私たちも心配ですが、いち早く一緒にパフォ―マンスをできる日を楽しみにということで、今は残りのメンバーで精いっぱい欅坂を守って、そして精いっぱいの“今できるベスト”を尽くしたいなと思います」と答え、平手さんの紅白本番欠席を明かしました。

 さらに平手さんへの思いについて聞かれると小林さんは「私だけじゃなく、メンバーと一緒に平手の分まで頑張りたいなと思っています。これまでずっと平手がやってきたので、自分で大丈夫かなという部分もあるんですけれど、みんなと一緒に精いっぱい練習して本番で良いパフォーマンスができたらと思います」と率直なな心境を語りました。

 そんな小林さんにぽんキャノンの挑戦について聞いてみると、「私もはじめてやってみたので、メンバーと息が合わなかったりとかそういう難しさもあったんですが、メンバーも助けてくれて、本番までにもっといい仕上がりになったらいいなと思います」とていねいに答えてくれました。

小林さんの印象を語った土生さん(左)と副キャプテンとして優しい笑顔でメンバーを支えていた守屋さん(右)

 一方小林さんが今回センターを務めることについてフロントメンバーの土生さんは「ゆいぽん(小林さん)は普段からすごくダンスも上手で、レッスンのときから見入ってしまうぐらいなので、本当に本番も楽しみにしています」と小林さんを信頼している様子。紅白本番でのパフォーマンスに期待が高まりました。

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 この他にも報道陣からは2017年の紅白歌合戦で過呼吸になったメンバーがいたことについて触れられる場面がありましたが、菅井さんは「心配をおかけしてしまったと思うので、申し訳ないなと思っています。今年も(紅白に)出させていただけるのは皆さんの応援、お力のおかげなので、今年は感謝の思いを伝えたいという思いで、楽しく終われたらいいなって思います」と素直なコメント。「今年の欅坂はいろいろなことがあるなかで、みんなでピンチを切り抜けてきて、1人1人が成長できた年でもあったと思うので、その1年やってきたこと、みんなでやってきたことの成果が出せるように、自信をもってパフォーマンスをしていきたいです。小林も1人じゃなくて、背負わせるのではなくて、みんなで欅坂の一員としてこのパフォーマンスをお届けして、2019年も頑張れるような力になれるようなステージにできたらいいなと思います」と意気込みを語りました。

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