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聞こえない音がある少年が聞きたいと願うのは…… 漫画「君の声が聞こえない」に「感動した」「ステキ」の声多数(1/2 ページ)

純粋な世界に引き込まれる。

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 聞き取れない音がある体質の少年が、どうしても声を聞きたい少女と出会う漫画「君の声が聞こえない」が多くの感動を呼んでいます。純粋な少年と少女の物語に、思わず胸打たれてしまいます。


聞きたいのは……

 音無くんは一定範囲の音が聞こえない体質で、たまに声が聞こえない人がいます。不良に絡まれているところを助けてくれた児玉さんがその一人。彼女は不良にも気圧されない勝気な性格だし、机で足を組んだりガサツなタイプで、音無くんは彼女の声はきっと低くて酒焼けしているような“雑音”だろうと決めつけていました。聞こえなくても“雑音”は必要ないから困らない、と。


児玉さんはかなりガサツな女の子なので、声も雑音に違いないというイメージ

 昼休みに屋上で読書をしていたときに、彼は児玉さんが気持ちよさそうに歌っているのを目撃します。その声はもちろん聞こえないのですが。歌声を聞かれるのが恥ずかしいらしい児玉さんと、本を読んで自分の世界に浸りたい音無くんは利害が一致し、ともに昼休みを屋上で過ごすことになります。

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普段の児玉さんとは大違いの姿がそこに……

優しいんだけど、やっぱりガサツな児玉さん

 いつしか聞こえない児玉さんの声が、自分の世界に入ってくるようになった音無くん。骨伝導なら音が直接脳に伝わってくるから、彼女の声が聞けるだろうということを発見します。しかし屋上に行くと、そこには不良たちが。一度は逃げようとした彼でしたが、児玉さんを思い出し、勇気を振り絞って「出て行け」と立ち向かいます。


音無くんにとって、屋上はあの時聞いた曲と同じようにきれいな場所だったのでしょう

 結局返り討ちに遭ってボコボコになった音無くんですが、児玉さんに骨伝導のことを話し、「オレは児玉の歌が聞きたいんだ」と伝えました。児玉さんは思いっ切り音無くんに額をぶつけて、その歌声を聞かせます。力強いのに風のように響いて心地いい優しい歌声を、音無くんはポロポロと涙を流して感じていたのでした。


雑音と思っていた児玉さんの声が、いつからかどうしても聞きたい音になっていたのでした

脳に直接伝わる児玉さんの優しい歌声に、自然と涙してしまうのでした

 雑音は聞こえなくても良いと思っていた音無くんが本当に聞きたいと思ったのは、雑音に違いないと決めつけていた児玉さんの歌声。そして同時に児玉さん自身も、音無くんには歌声を聞いてほしいと思ったのでしょう。2人の純粋な世界に読者からは「とてもステキな作品」「世界観がとても好き」など感動したという声が多数寄せられています。

 作者は漫画家の鈴木小波(@sazanamiyacco)さん。「君の声が聞こえない」は『ヤングキングアワーズ』に掲載の読み切りを集めた『盛り合わせガール』に掲載されています。現在はヤングマガジンサードで『ホクサイと飯さえあれば』を連載中です。

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