デザイン専門誌『MdN』が3月に休刊へ 創刊から29年 今後はWebメディアとして展開
特集で「制服」「神社」「乃木坂46」「おそ松さん」「ポプテピピック」など、クリエイター業界向けにとどまらない企画性で話題を生んでいました。
デザイン専門総合雑誌『MdN』が3月6日発売号をもって休刊することを、1月10日にエムディーエヌコーポレーションが発表した。創刊は1989年。紙媒体としての役割を終え、今後は新たにWebメディアとして展開していくと告知している。
『MdN』はクリエイティブ業界向けにデザイン専門の月刊誌として創刊。近年は「制服」(2015年8月号)や「神社」(2016年2月号)、アイドルの「乃木坂46」(2015年8月号)、アニメの「おそ松さん」(2016年4月号)や「ポプテピピック」(2018年5月号)などを特集し、世間的に関心の強い題材を取り上げながらそこに潜むデザイン性を紹介。他にも「デザイン誌がマンガ雑誌を作ってみる」特集や、アニメキャラの声をフォント化する特集など、デザイン専門誌にとどまらない斬新な企画力で話題を作っていた。
2018年10月に、企画の準備期間や取材時間をしっかりと取ることを理由に刊行を2019年2月号(1月5日発売)から隔月ペースにすると発表していた。しかし2019年1月10日、「読者のニーズに適した情報を深度やスピード感のバランスを見ながらお届けすることが難しい」との判断から、公式サイトで休刊を発表するに至った。
公式サイトではMdN編集長の本信光理氏名義で、「発行から29年もの期間、多大なるご支援とご声援をいただきましたことを、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。今後はWebメディアとして、いままでに変わらぬご愛顧とご支援をいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」と感謝と今後の運営についてつづっている。
2019年2月号では「ポップカルチャーはなぜ彼らの映像を必要とするのか?」という特集名で、Perfumeや星野源、乃木坂46、サカナクションなどのミュージックビデオをはじめ数々のエンタテイメントコンテンツを手掛けているクリエイティブカンパニー「コエ」の仕事を紹介。所属するメンバーごとに焦点を当て、コエのクリエイティビティを浮き彫りにしていくとしている。
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