「神業だ……」「あまりの美しさに息をのんだ」 亡き祖父と父が約10年かけて合作した「成人式用の帯」が感動の美しさ(1/2 ページ)
職人の神業技巧に感動。
「妹の成人式用の帯が届きました」――約10年の歳月をかけて製作された着物の帯が、圧倒的な美しさで注目を集めています。これはすごい。
「死の間際まで作り続けた祖父と現在家業を継いでいる父の合作です」と帯の画像を投稿したのは、Twitterユーザーのキクイ(@kikuimaisi)さん。キクイさんの妹さんの成人式に使用されるもので、黒地に豪華絢爛な「日本刺繍(にほんししゅう)」が手ししゅうで施された全通帯となっています。キクイさん自身も「ここまでの帯は中々無い……はず」と評価しており、投稿から1日で10万8000件以上の“いいね”を獲得しています。
またリプライには「とても美しく惚れ惚れしました」「息を呑むほど美しいと思いました。とてもとても素敵です!!!!!」「『素人にわかるように出来るのがプロ』というのはこういうのを言うのでしょうね」とその美しさを絶賛するコメントが続々と届いており、中にはキクイさんの妹さんの晴れ姿を見たいとの声も上がっています。
これについてキクイさんは、成人式では帯と共に「祖父と祖母が仕上げた、全面に刺繍を施した振袖」を着用する予定と明かしたうえで、プライバシーの問題などを考慮しつつ、成人式以降に着物と帯のセットを公開する可能性があるとの考えを示しています。
なお、この帯は福岡で日本刺繍や相撲で使われる化粧回しの製作を行っている「日本刺繍 光絲会」による作品で、佐世保、長崎、天神、中洲では日本刺繍の教室も開いているそうなので、興味がある場合には検索するとよさそうです。
「日本刺繍 光絲会」による日本刺繍の作品
また3月1日19時30分から放送のNHK BSプレミアム「美の壷」では、化粧回しの職人としてキクイさんのお父さんが紹介される予定とのこと。こちらも併せてチェックしたいですね。
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