ハッピーエンドで終わったはずが…… おとぎ話の“その後”を描いたダークメルヘン漫画が引き込まれる(1/3 ページ)
幸福になったはずのお姫さまたちのおはなし。
悪い魔女に呪いをかけられて苦しめられるけれど、最後には幸せになるおとぎ話。物語の登場人物にとってそれは終わりではなく新たなストーリーの幕開けかもしれない、と思ったことはないでしょうか。ハッピーエンドになったはずのおとぎ話の主人公と魔女の新たな戦いを描いたダークメルヘン漫画『呪菓のグレーテル』が引き込まれると話題です。作者は漫画家の神谷ユウ(@riif1635)さん。
王子様のキスで100年の眠りから覚め、お城で王子様と幸せに暮らしているタリーア。もうすっかり呪いはとけたと安心して暮らしていましたが、マルガという侍女に城から連れ出され、彼女と人の形をしたクッキー、ハンスから城が危険だと告げられます。
そんなことは信じられないタリーアでしたが、魔物となった糸車に襲われてしまいます。実はタリーアの呪いはまだ完全に解かれておらず、魂が絶望に染まるまで消えないというのです。魔女の狙いは、呪われた者が世界の全てを破壊しようとすること。王子様もタリーアに出会って間もなく殺されており、王子様も城も魔女に乗っ取られていたのでした。
王子様がいない世界に意味を見出だせず、絶望しかけるタリーア。しかし、魔女から呪いをかけられたのは一人ではありません。マルガとハンスも魔女の呪いを受け、「ヘンゼルとグレーテル」という名前を捨て、魔女を倒して幸せを取り戻すために戦っていたのです。
マルガに勇気づけられたタリーアは、魔物に「王子様ともう一度キスさせて」と申し出ます。それは自殺行為にも等しいことでしたが……彼女は魔女の呪いにより、キスをした相手を自由に眠らせる能力を身につけていたのです。呪いと引き換えに魔女の魔力が染み付いたタリーアとマルガは偽物の王子様を倒すことができ、そしてタリーアは奪われた王子様の命を取り戻すため、マルガたちと魔女を倒すことを決意したのでした。
おとぎ話が終わった先の展開をハードでダークな物語にした漫画に、「拍手喝采」「他のメンバーとその魔力も知りたい」「ワクワクした」など、多くの人が引き込まれて話題に。同作は1月17日の単行本1巻発売に合わせてTwitterに投稿されたこともあり、本屋や電子書籍ストアで購入したというリプライも多く寄せられています。
同作は現在ニコニコ静画の別館月マガで連載中。1巻の発売を記念して、2月8日までの期間限定で月刊少年マガジンと連動したプレゼントキャンペーンを行っています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.