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伝説のおもちゃ屋「ハローマック」のフィギュアがワンフェスで完売 赤い車から手を振るライオンが懐かしくて泣ける

製作に込めた思いを作者に聞きました。

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 今はなきおもちゃ屋「ハローマック」のマスコットキャラクター、「マックライオン」のフィギュアが、懐かしさでじんわりくる再現度です。出展された2月10日のワンダーフェスティバル2019冬(ワンフェス)では、用意された35体が完売となりました(価格は1万円)。

※ハローマック:「靴のチヨダ」や「東京靴流通センター」を展開するチヨダが、1985年から2008年まで営んでいた玩具量販店。凸型の建物が大きな特徴
店舗の写真と合成したら、マックライオンが壁から抜け出したような光景に

 店舗の壁に大きく描かれていたマックライオンを、赤い車とセットで再現。特にピーンと伸ばした左手の表現がよくできていて、かつての記憶を呼び起こします。パーツを「可動ボディ」に差し替えれば、車を降りた状態に変えることも可能。手足にポーズを付けられます。

とても元気のいい左手
パーツの差し替えで、乗車バージョンと立ち姿バージョンに変更できる

 作者の商業フィギュア原型師、HYO(@madhands_tweet)さんがワンフェス前にTwitterで披露したときは、そのクオリティからハローマックを懐かしんで感動する人が続出。同店の元店長を名乗る人からも、喜びのリプライが寄せられました。

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 製作のきっかけを聞いたところ、「普段から『どんなフィギュアが人の心を大きく動かすか』を考えていたら、同世代にノスタルジーを喚起するであろうハローマックに思い至った」と、HYOさん。子どものころから同店が好きで、また自身の考える「良いフィギュア」の条件“ストーリーを直感できる”に十分足る存在だと考えたといいます。

 こうした背景から、製作においては「メインビジュアルをそのまま立体化するだけでは、各々の思い出に寄り添うには不十分」と思考。マックライオンというキャラクターがどう動くのかは人それぞれだという考えから、可動ボディを用意したそうです。立体物としての自由度が付与されたことで、世界観に奥行きを持たせたわけです。

 ワンフェスには、ハローマックの運営元であったチヨダから当日版権(※)を取得のうえ出展。「現在アクティブでない事業の企業キャラクター」の版権許諾を得られるかどうかは、製作を進めていたHYOさんにとって大きな賭けで、許可が下りたときの喜びはこの上ないものでした。

※:版権元へ事前に申請し、「イベント開催当日のみ・会場内限定」の条件下で、二次創作物の展示販売許可を得るシステム

 HYOさんはもう1度販売したいと考えており、スムーズに運べば2019年夏のワンフェスで再版する予定としています。

 なおHYOさんがマックライオンの原型画像をツイートした頃から、マスコットキャラ関連の商業フィギュアのオファーが数件あったそうです。ただ「この手のお題は理解や愛情が深くないと豊かに表現できない」との考えから、自身が元ネタを知らないものは断っている状態とのこと。「淡い希望ですが」としながら、“マックライオンそのもの”の本格的な商業販売をオファーしてくれるメーカーが現れないかと述べました。

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画像提供:HYO(@madhands_tweet)さん



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