ニュース

「ゆるキャン△」が聖地・山梨県に与えた効果を山梨大学が調査 「地域の人々に自信と誇り」「経済効果は消費総額8000万円超」

第2期も楽しみ。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 山梨大学と山梨中銀コンサルティングは、山梨県を舞台にしたアニメ「ゆるキャン△」が地域に与えた影響についての調査結果を発表しました。

 まんがタイムきららフォワードで連載中の原作漫画『ゆるキャン△』は、キャンプを通じて女子高校生の青春が描かれる漫画作品。2018年のアニメ放送で、山梨県まで足を運びキャンプを楽しむファンが多く現れました。

 調査報告ではじめに述べられているのは「ゆるキャン△」聖地巡礼の特徴。単に写真を撮影したりグッズを購入したりするだけでなく、キャンプという行為を通じて山梨の自然と深く関わる「ゆるキャン△」聖地巡礼は、より地域の魅力を知ることにつながったと考察されています。

advertisement
470名のファンを対象に実施されたアンケートでは、「本作品を見てキャンプをしたいと思いましたか」という質問に対し、およそ92%が「そう思った」と回答。さらに43.4%は実際にキャンプを行っていました。

 また同作は「ゆっくりと流れる時間を楽しむ」といったシーンが多く、日々時間に追われることの多い現代人にマッチしているのもポイント。「癒し」「安心」「ほっとする」といった時代のニーズにあった山梨の魅力が再発見されたといいます。これは地元の人々にとっても同様で、「ゆるキャン△」というフィルターを通して地元を見つめ直したとき、見慣れた地元の風景が変わって見えるだろうと述べられています。

 モデル地周辺のキャンプ場で来場者数が増加しているほか、下部地区の本栖高校周辺、身延町内のスーパー、身延駅しょうにん通り商店街付近の来店者が増加。日本全国はもちろん、台湾やマレーシア、アメリカからも「ゆるキャン△」目的の観光客が訪れました。

 実際の経済効果も大きく、県内で開催された各種イベントの参加者は総勢6000人以上、消費総額は8000万円超と推計されています。11月に開催された「秘密結社ブランケット音楽祭」で参加者1人あたりが消費した金額は2万5152円。これは山梨県平均観光消費額のおよそ2倍の数値です。

参加者1人あたりが消費した金額は25152円。

 こうした状況をうけ、地域関係者の自信・誇りも向上したといいます。地域の人々を対象に実施したアンケートでは、「『ゆるキャン△』を通じて地域への愛着が増加したか」という質問に対し、「とても増加した」「やや増加した」という回答が83%を占めていました。

 また具体的な声として「以前に比べて自分の地元をより自信をもって発信できるようになった」「商店に新しいグッズを置いたことを Twitterで発信するとすぐにリアクションが現れモチベーションにつながった」「母校が廃校となりさみしい思いをしていたところ、懐かしい風景や自分の母校がアニメに登場しており、見入ってしまった。とても嬉しい気持ちでいっぱいである」といったコメントが紹介されています。

advertisement

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  5. 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  7. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  10. 「ありそうでなかった」 無線マウスのレシーバーが“まさかの便利機能”を搭載! 競合会社も「便利やんけこれ」