比叡が生まれた横須賀海軍工廠ゆかりの施設 「ヴェルニー記念館」に気合! 入れて! 行ってきました!(1/3 ページ)
どどどーん、「陸奥」のホンモノ主砲もでかすぎすごすぎ!
2019年2月4日、日本海軍の戦艦「比叡」が鉄底海峡の海底で発見されました(関連記事)。
比叡は1914年に横須賀海軍工廠で誕生。金剛型戦艦の2番艦として建造されると、昭和天皇が乗る「お召艦」にも選ばれ、国民からも親しまれました。何度か改装を受けつつ、太平洋戦争に突入。「第三次ソロモン海戦」と呼ばれる開戦で攻撃を受け海底に沈みました(詳しくはこちら)。
時は流れて2019年現在、比叡はブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」を始めとする太平洋戦争をテーマにした作品でも見かける機会が多い、人気のある戦艦です。
かくいう私も艦これで比叡を知り、ファンになりました。艦これを始めて間もないころ、戦艦レシピをふと試してひょっこり出てきたのが比叡でした。初の、しかも運良く序盤に出た戦艦だったので、火力の高さに感激し、そして資源の消費っぷりに冷や汗をかかされました……。けれどもそんな部分も合わせて、元気のいい彼女がとっても気に入っておりました。
こんな思い出深い比叡が発見された……のです! 久しぶりに艦これをプレイしつつ、比叡の情報をもっと探ってみたところ、神奈川県横須賀市にある「ヴェルニー記念館」の存在を知ったのでした。
横須賀海軍工廠ゆかりの展示施設「ヴェルニー記念館」
横須賀は東京に近い港として、日本海軍の拠点として栄えました。中でも最大級の施設が「横須賀海軍工廠」でした。江戸幕府時代に作られた横須賀製鉄所を前身とし、1871年に「横須賀造船所」と改名された後、1903年に横須賀海軍工廠となりました。空母「飛龍」、戦艦「山城」、そして比叡といった名艦を建造しました。2019年現在は在日米軍の横須賀海軍施設として使われています。
ヴェルニー記念館は、横須賀製鉄所を作り上げたフランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーと横須賀製鉄所から横須賀海軍工廠の意義を後世に伝えていくためにできた史料展示施設。横須賀海軍工廠の跡地を対岸に臨むヴエルニー公園の一角にあります。
比叡が生まれた場所はどんなところだったのか、早速見学していきましょう。
入館していきなり目に飛び込んでくるのが、全高約5.5メートル、総重量約18トンの巨大スチームハンマーです! で、でけぇぇぇぇ!
スチームハンマーは、蒸気を動力源に動作する工作機械。鉄を鍛えて加工する鍛造の工程を主に、船の部品や工廠内で使われる工具などを生み出しました。重さ3トンもあるどでかいハンマーのヘッドがズガーンズガーンと上下に動いて打ち付ける仕組みになっています。
このスチームハンマーは横須賀製鉄所の操業に合わせて1866年にオランダから輸入されたもの。そしてつい最近の1997年まで、100年以上も使われていたのだそうです。
比叡は戦艦。攻撃力、防御力ともにより強力、強靭であることが求められます。それら部品を鍛えて加工し、また建造時に使用する工具を生み出したこのスチームハンマーが、あの比叡を生んだのだと思うとジーンと感動してしまいます。
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