土方歳三の没後150周年ダンボールが故郷の日野市で無料配布 肖像写真や愛刀「和泉守兼定」をデザイン
土方歳三が箱館戦争で最期を悟ったとき、故郷に思いを込め写真を送った逸話にちなんだ企画。
新選組副長・土方歳三の没後150周年にちなみ、彼の出生地である東京都日野市が特別な宅配用ダンボールを製作しました。
ダンボールのデザインには箱館戦争(五稜郭の戦い)中に撮影された有名な肖像写真や愛刀の和泉守兼定、新選組の旗印「誠」を配置。3月15日から、市内17カ所の郵便局と4カ所のヤマト運輸営業所にて、配送の利用者に数量限定で無料提供されます。
土方歳三は1835年に、武蔵国多摩群石田村(現在の日野市石田)で生誕。日野宿(日野市の前身)の道場で出会った近藤勇らとともに上京したのち、新選組の幹部として活躍しました。戊辰戦争では幕臣として戦い、江戸開城後も北方へ逃れ新政府軍に抗戦。蝦夷地(北海道)の箱館・五稜郭で迎えた戦い(箱館戦争)で、銃弾を受け死亡しました。1869年、享年34歳。
箱館戦争中に最期を悟った土方は故郷への思いを込め、自身の写真と頭髪を日野の実家へ送っています。「こうした背景を、日野の人たちや日野から送られた荷物を受け取った人たちに知ってもらいたい」との思いから、日野市の段ボール企画は始まりました。
日野市の担当者に話を聞いたところ、企画の発案は2018年9月ごろ。毎年恒例の「ひの新選組まつり」実行委員会に郵便局の局長がいたことも、きっかけの1つとなりました。ヤマト運輸にラッピング段ボールの取り扱い事例があったことも要因となり、各所の意見を取り入れながら構想を練っていったそうです。
なお、デザインに使用されている土方歳三没後150年ロゴマークは、同市がPRのため作成し2019年1月に公開したもの。申請・承認を経れば、営利・非営利を問わず無料で使用できます。担当者いわく、「市外からでも申請できるので、商業・営業ベースでも広く使っていただきたい」とのことでした。
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